手持ちのヘッドホン&イヤホンの聴き比べ

本日は気になっていた、手持ちのイヤホン&ヘッドホンでの聴き比べをしてみました。
真ん中辺りのブツを持った事が無く、安物と高級品(実際は中級品らしい)しかないので、比べる事自体アレなんですが(笑)。
イヤホンはSonyのMDR-EX51SPと、Ultimate EarsのTriple.fi 10Pro。
ヘッドホンはaudio-technicaのATH-EM7と、DENONのAH-D2000となります。
エージングは殆ど進んでなく、200時間以上使用しているのはMDR-EX51SPぐらいです。
私は最近は殆どゲーム曲と同人曲しか聴きませんので、それを前提でお願いします。
今回聴き比べに使った曲は、東方緋想天から『東方緋想天』、『踊る水飛沫』
Silver Forest、東方悠幻奏より『色は匂へど散りぬるを』
の3曲です、って、全部東方じゃねえか!
もっとマシな物を使った方がいいだろ、と言う意見もありますが、これは好みの問題だ!
元々、この辺りの曲を出来る限り良い音で聴きたい、と言うのが動機ですから問題はないはずです。
……ないよね?
ちなみにPC側の環境は、サウンドカードにはSE-90PCI。
それをBEHRINGERのHAP、AMP800に接続して聴いています。
iPodでも良かったのですが、イマイチ分かり辛そうなので、こちらで(笑)。
東方緋想天は200~200kbps(VBR)のMP3
東方悠幻奏は196kbpsのAACでエンコードしてあります。
CDとの音質の差は、この辺りだと俺の糞耳じゃ分かんねwww


MDR-EX51SP
型式:密閉ダイナミック型
ドライバー:φ9mm(CCAWボイスコイル採用)
入力感度:100dB/mW
再生周波数帯域:6Hz~23000Hz
インピーダンス:16Ω
最大入力:100mW(IEC)
コード:約0.5m OFCリッツ線
入力プラグ:金メッキステレオミニプラグ
質量(コード除く):約4g
定価:3990円
Sonyのインナーイヤーヘッドホン。
兄からの貰い物なので、購入年数は不明。
非常に軽く持ち運びしやすいですが、イヤーピースが抜けやすく、取り出す時に何かに引っ掛かるだけでも抜け落ちてしまう事がしばしばあります。
現在、片方のイヤーパッドが行方不明です。
S・M・Lのイヤーピースが付属との事ですが、兄からは本体のみ頂戴しましたので、換えがないためその辺りは無評価。
仕方がないので、10Proのイヤーパッドを使いまわしています。
肝心の音質ですが、それほど悪くはありません。
が、低音は強めですが篭って聴こえます(ボンつくと言うのかな?)。
低音に押される感じで、中高音域が引っ込んでしまっている感じが受けられます。
情報量はATH-EM7では聴こえた音が聴き取り辛かったので、それ程でもないかも知れません。
しかし値段から考えれば上々の音質ではないでしょうか。
ただ高級イヤホンを試した後だと、やはり音が篭っていますし、低音も足りません。
ヴォーカルに関しても声が篭ってる感じは否めません。
遮音性に関しては、付属のイヤーピースがないので割愛。
ATH-EM7
型式:ダイナミック型
ドライバー:φ28mm
入力感度:109dB/mW
再生周波数帯域:14Hz~24000Hz
インピーダンス:32Ω
最大入力:100mW(JEITA)
コード(シース/長):布巻き/0.5m(U型)
入力プラグ:φ3.5金メッキステレオミニ
質量(コード、プラグ除く):30g
定価:8000円
audio-technicaの耳掛けヘッドホン。2004年7月に購入。
非常にクールな外観で、見た目では手持ちのヘッドホンの中で一番。
フィット感も良い感じでますが、2~3時間も掛けてると耳の上部が少し痛くなります。
耳に掛けても、痛くない物選んだつもりだけどな~。
まぁ、私は眼鏡掛けてますから、その影響がないとは言えないでしょうが。
音質は中高音域は結構綺麗に聴こえますね。
でも、低音域が全然ダメです。むしろ、高音過多。
その分、音に力強さがなく薄い音になってしまいます。
ヴォーカルに関しては、声の延び自体は悪くないですが艶がありません。
ぶっちゃけ微妙。
MDR-EX51SPの方がいいぐらいかも(言いすぎ)。
購入当時は、これで感動してたんだけどなあ……(笑)。
Triple.fi 10Pro
型式:バランスド・アーマチュア方式
入力感度:117dB/mW
再生周波数帯域:10Hz~17000Hz
インピーダンス:32Ω
入力プラグ:φ3.5金メッキステレオミニ
質量(ケーブル含む):約17g
定価:49800円
Ultimate Earsの最高級カナル型イヤホン。
定価はオーディオには興味ない人には、まさしく無駄に思える驚異的な49800円。
実売価格でも4万円前後と言う超高額。
しかし前者2つと比較すると、音のクリアさや情報量(解像度?)の桁が違います。
とにかく音が篭らなく実に明瞭。高音の延びが良く、低音部分も心地良い。嫌な響きもありません。
価格帯から見るとデザインに高級感がないのが難点ですが、私は嫌いじゃないですね(笑)。
ヴォーカル曲は、さすがに上記2機種に比べると雲泥の差があります。
女性ヴォーカルの声が実にエロくなります。
ヴォーカルが前面に出ている曲で試してみる事お勧め。
遮音性は、両手で耳を塞ぐのに近い程度は効果があります。
歩きながら装着すると、大変危険です。
AH-D2000
型式:オーバーヘッド
ドライバー:φ50mm(ネオジウムマグネット)
入力感度:106dB/mW
再生周波数帯域:5Hz~45000Hz
インピーダンス:25Ω
最大入力;1800mW
コード:約3.0m OFC線
入力プラグ:φ3.5金メッキステレオミニ
質量(ケーブル含む):約350g
定価:37800円
DENONの密閉型ヘッドホン。
実売価格22000~26000円程度。
さすがにヘッドホンだけあって、音質では価格が上回る10Proをも凌ぎます。
フィット感重視で選択したわけですが、高価なヘッドホンにすると随分音が変わる物だなあ……と実感。
ヘッドホンは最初に高い物を買っておけば、買い替えしないでしないで済むと言いますけどねえ。
曲に合ったヘッドホンと言う物はあるのでしょうが、私は割と雑食なので、何でも聴ける物が良いです(笑)。
イヤーパッドは皮製で、モチモチした感触が実に気持ち良い。
側面から締め付けられる感じもなく長時間着けていても苦になりません。
ただし締め付けがない分、ややズレやすいかも?
同価格帯のヘッドホンを試した事がないのでアレですが、音に関しては中庸のようです。
低音が大人しめで、何でも鳴らせる半面、突出した部分がない地味な印象。
……と言う事らしいですが、オーディオは素人な上に、まともな手持ちの物がこの4つしかないため自分で聴いた感想をば(笑)。
中高音の延びは良く低音も心地良いです。
その分、実に聴き易く、音もしっかり拾ってくれる感じが好印象。
やや高音が耳に痛い感じがしますが、エージングでこなれてくるかしら。
ヴォーカルに関しては、10Proに輪を掛けて更にエロくなります。
むしろ、生々しくなります(笑)。
はい、音楽は聴ければいい、と思ってる人にはどうでも良い内容ですね。
が、もうちょっと良い音で聴きたいなと頭の片隅で思った事がある人には一言。
取り敢えず、今より高価なヘッドホンを試してみろ。
と(笑)。
音響屋さんに行けば視聴用のイヤホンやヘッドホンがたくさん転がってます。
手持ちのポータブルプレイヤーでも持って、視聴しに行ってみるといいでしょう。
もちろん、普段聴き慣れてる曲の方が違いが分かり易いですし、ヴォーカルが入ってない方がなお聴き分けし易いです。
試すだけならタダですからね。
家でじっくり聴くのと店先で聴くのとでは、かなり違うでしょうが、それでも安物と高級品では音の差にびっくりするはずです。
そうなれば、後はお金を出す価値を見出せるかどうかです。
ヘッドホンに1万円以上も出せるか~、と思うかも知れませんが、高価な物になると作りしっかりして長い間使えるので、実はコストパフォーマンスは高かったりします。
取り敢えず、2000~3000円のヘッドホンから1万円ぐらいの物に買い換えるだけでも随分変わるはずですので、是非お試しあれ。

音楽

Posted by 対月