真・かまちたちの夜

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せっかく購入したから、軽くレビューでもやっておきますかね。
さて、チュンソフトの『かまいたちの夜』の新作です。
初代はまぁまぁの出来だったわけですが、2、3と立て続けに失敗しているこのシリーズ。
原点に戻ったと言うこの作品は果たしてどうだったのか。
とは言っても、私はミステリー編で真ENDを迎え、ピンクのしおりを。
座敷童子編で赤いしおりを入手しただけのプレイ状況です。
後は『鎌鼬の夜編』を終わらせたぐらいでしょうか……その辺りで、ざっと感想などを書き連ねて行きたいと思っています。
前回のシリーズまでと大きく変わったのは、ボイスが入った事。
フルボイスではありませんが、主要な部分で声が入るようになっているようです。
あくまで個人的な意見ですが、ボイスは要らなかったかと……。
このボイス、設定でON/OFFができません。
尚且つ、飛ばすことも出来ません。
正確には文章は飛ばす事ができるけれども、ボイスは流れっ放し……と言う状態になります。
今時、この仕様はないわー、ないわー。
次に、タッチパネルによる操作。
操作の大半はコントロールキーで可能ですが、一部の場面やセーブやロードの画面では、タッチ操作を行う必要があります。
全部キー操作でいいやん……。
正直、わざわざタッチ操作を入れる必然性を感じません。
モーションセンサーを使ったタッチ探索は正直面白い、と思いました。
が、極普通の謎解きADVゲームならともかく、ノベルゲームでの存在価値は……というと……?
使い方を間違ってると思うよ、うん。
システム・ハード面で気になるのは、これぐらいですかねー。
後は、特筆すべき点はありません。


では、肝心のシナリオの方をば。
原点に戻り、ペンションと言う密室内での殺人劇……と言う事になります。
が、開始して全員が出揃った時点で、犯人が推測できてしまうのは、如何な物かと思いましたけどね!
無印かまいたちでも、犯人は凄く怪しかったですが、何もそこまで受け継がないでも……。
1週目はわざとメインの選択肢を避けたため、37564ENDである『赤い座敷童子』に辿り着きましたが、2週目ではそのまま真ENDに到達しました。
やだー、なにこれー。
選択肢を真面目に選んでいったら、初見でも到達できるかも知れませんね。
ちなみに、解散して各部屋に戻った時点で真ENDへは辿り着けないようです。
正確には21~22章での選択肢が合っていないと、推理に進まないので駄目だと言う事。
ですので、その場面になった場合は諦めろ、と言う事になるみたいです(笑)。
シナリオ自体の展開は結構強引。
真ENDを見た後だと、犯人の性格や動機から37564ENDへ至る道が、まったく想像付きません。
無印だと、最初からそのつもりだったようですが、こちらの作品ですとねえ……。
本編の真END後に選択できるようになる(と思われる)『鎌鼬の夜』編はと言うと、一応は推理物にはなっていました。
しかしユーザーへの挑戦状……という割には、結構お粗末な出来。
消去法で割り出せる犯人って言うのはどうなのよ。
まさかコレはないだろうなー、と思いつつ犯人の名前を入力してから解決編をDLしてみたら、まさにその通りで飯噴。
今の所、その2つしかやってませんが、初代かまいたちの方が面白かったのは間違いありません。
取り敢えず、他のシナリオも消化してみないとね……