【家電】スマートリモコン Nature Remoを買ってみた ~ 使ってみた感想

 

復習も兼ねて、今まで書いたことも含めてNature Remoでできる事、利点、欠点などを書いていきます。

アカウント登録編
家電登録編

 

Nature Remoで操作できる家電について

Nature Remoは赤外線リモコンを学習し、それと同じ赤外線を発信できるスマートリモコンです。
身の回りには赤外線のリモコンで操作できる家電が多いですよね。
赤外線を発信できるリモコンであれば、全て制御する事ができる訳です。

では主にどういった家電を操作できるか……と言うと、

  • エアコン
  • テレビ
  • シーリングライト(照明)
  • オーディオ機器
  • 扇風機
  • 石油ファンヒーター

私の部屋で操作できる家電は、こんな感じになりますね。

 

スマートフォンをリモコン代わりに使える

では学習させた赤外線をどうやって管理するかと言うと、スマートフォンやタブレットが用いられます。
スマートリモコンを使う上での、最大の特徴ですね。
手持ちのデバイスに専用のアプリをインストールし、そこに赤外線リモコンのボタンを登録して赤外線を発信させます。

利点は複数のリモコンを、ひとつのアプリで一括で管理できること。
リモコンは家電の数だけありますし、我が家でもそうなんですが、テレビのリモコンとレコーダーのリモコンの区別がつかない事(笑)。
スマートフォンで一括で処理できれば、そうした事からも解放されます。
大抵スマートフォンを家でも弄っている人が多いですし、そう言う人は手元ですぐに操作できる……と言う利点は大きいでしょう。

 

ボタンをひとつひとつ登録しなければいけない

アプリで一括管理できるNature Remoですが、リモコンの学習はボタンをひとつひとつ登録しなければいけません。
例えばテレビのリモコンを学習させる場合、電源はこの信号、1chはこの信号、2chはこの信号……と言うように、手順に従って同じようにアプリに登録していく必要があります。
正直、かなり面倒くさいです。

 

エアコンにはプリセットがある

ただし、エアコンに関してはプリセットが登録されています。
どうやらかなりのメーカーのエアコンに対応しているらしく、こちらのみ専用の操作画面まで用意されています。

 

 

できる事は、電源のオンオフ、温度設定、風量設定、運転モード設定の4項目。
それに加え、室温の確認、湿度の確認もできます。
最低限の操作が、1回の学習で使えるようになる訳ですね。

対応メーカーは以下の通り。
  ダイキン、Panasonic、三菱電機、日立、東芝、富士通、SHARP等

 

公式では略されていますが、割とマイナーなメーカーなどもプリセット登録されているようです。
やりますね。

 

赤外線について

Nature Remoの赤外線は、天面部から放射状に発信されます。
公式ではエアコンの傍に設置する事が推奨されていますが、実際は家電に赤外線が届く場所がベストになります。
赤外線は障害物に弱いので、家具の配置等も考慮しなければいけません。
一応アプリには複数のNature Remoを登録できるので、赤外線が届きにくい場所には2台目を設置する……という事で対処も可能です。

とは言え、Nature Remoの赤外線は少なくとも半径5m以上、10m程度までは届くようなので、余程広い家でない限りは心配する事は無いと思います。

 

GPSと連動したルールを製作できる

「家から離れたらエアコンをオフ」「家に近づいたらエアコンをオン」……と言ったような、GPSと連動させたルールを作る事ができます。
つまり、スマートフォンを触らなくても、完全自動制御ができる訳ですね。
もちろん「〇〇m離れたら……」と言う距離の設定も自由に変更できますし、登録してある全ての家電の電源オンオフに対応しています。
少なくとも、こちらを設定しておけば電源ボタンが一つしかないテレビなどの製品を除けば、電源の切り忘れを防げるわけです。

また、現在iOSのみですが、タイマー機能もあります。
朝AM〇〇時になったら、設定した家電を全て電源オンにする……と言うような使い方ができます。

(追記)
6月下旬のアプリのアップデートにより、各種センサーを利用したルールを設定できるようになるそうです。
 

 

外出先から家電を操作できる

デバイスがインターネットに接続できる回線の場合、遠く離れた場所から家の家電を遠隔操作できます。
家に帰り着く15分前にエアコンを起動、帰ったら涼しい&暖かい……が実現できる訳ですね。
逆に言えば切り忘れの家電も外からオフにできるので、使い方によってはとても便利です。

ただし、電源のオンとオフをひとつのボタンで繰り返すタイプの場合、現状、電源がオンになっているかオフになっているか確認する手段はないので、そこは注意が必要です。

 

スマートスピーカーと組み合わせて音声で家電を操作可能

スマートリモコン単体では、ただ単にリモコンを一括で管理できる……と言うガジェットに過ぎません。
しかし最近流行し始めたAmazon EchoやGoogle Homeと言ったAIスピーカー……スマートスピーカーと連携させる事によって、まさに化けます。
これについて別途書きます。

 

各種センサーが付いているが実質稼働しているのは2つだけ

Nature Remoには、気温センサー、湿度センサー、ノイズセンサー、照度センサー、人勧センサーの5つの環境センサーを内蔵しています。
使い方によっては、有用な機能……なハズですが。
残念ながら、現在使用されているセンサーは、気温センサーと湿度センサーしかありません。
今後のアップデートで活用される時は来るのでしょうか……?

(追記)
6月下旬のアプリのアップデートにて、センサーを利用したルールが設定できるようになるようです。
例えば、気温が〇〇度以上になったら自動的にエアコンが入る……など。

 

値段が高い

どうも、他社のスマートリモコンに比べると、機能の割には値段が高いような気がします。
設定されている機能がすべて解放されれば値段なり……の高性能となるでしょうが、現状だとちょっと首を傾げる値段設定になっていますね。
複数台設置する必要がある場合、この辺りがネックになるかも知れません。

 

(追記 2018年6月11日)
 6月下旬~7月上旬に、温度センサー以外を簡略化した、Nature Remo miniが発売されるようです。
 お値段8,980円(税別)。
 数量限定で、6980円(税別)で予約できるようなので、気になる人は予約しておくといいかも知れません。

 

アプリの使い勝手について

では、肝心のアプリの使い勝手を書いていきたいと思います。
正直、アプリは未完成品だと思います。
なので、現時点では欠点の方が多いのではないですかね……?

 

OSのバージョンについて

これが一番大事です。
Nature Remoのアプリをインストールするには、iOS 10、又はAndroid 5.0以降のバージョンが必要になります。
我が家ではiPhone8、iPad Air 2が該当していますが、両親のもつスマートフォン、そしてiPad 3ではインストールはできませんでした。
なので、Nature Remoを購入する場合、必ずOSのバージョンは確認しましょう。
お陰で、iPad Air 2にリビングのNature Remoの設定を入れるハメになったよ……(自分の端末ではないので確認不足)。

 

アプリ起動時間

我が家での話ですが、先にも書きましたが、アプリはiPhone 8、iPad Air 2にインストールしています。

最新のiPhone 8なら1秒かからずに起動してくれますね。
アプリを数個起動させていても、1秒ちょっとと言った所です。
では3年以上前に発売されたiPad Air 2はどうかと言うと、大体2~3秒といった所です。
スペックの差が出ていますね。

一度起動してしまえば問題なく使う事ができますが、リモコンとして使うには起動時間と言うのは死活問題です。
アプリを快適に使いたいのであれば、それなりのスペックのデバイスが必要……と言う事になります。

 

並べ替えの仕様が凄く変

良く使う項目は、起動してすぐに使える位置に並べる。
この辺りは、どのアプリでも同じです。
特にこのアプリは、上から4つ目までの項目やボタンはウィジェットに表示されますので、並べ替えは必須です。
しかし、この並べ替え……凄く使いづらいのですよね。
写真で見て貰った方が早いでしょう。

 

 

お分かりいただけただろうか。

『1』のアイコンを左上に移動させただけですが、どうもこのアプリ、アイコンを移動させる際に通った場所のアイコンを全部入れ替えると言う仕様のようなのです
訳が分からないよ。
まさか並べかえるだけで、パズルをやらされるとは思いませんでした。
何故に単純に挿入式にしなかったのかな?
早急に修正して欲しいものです。

 

アイコンが少ない

使いたいリモコンのボタンの数を考えると、それに対応するボタンが少なすぎます。

 

 

こうして見てみると、テレビのリモコンが大半を占めているみたいですね。
十分じゃないか?
と言う意見もあるとは思います。
ただ、実際にボタンを登録してみると、『地デジ』『BS』『CS』『番組表』『ミニ番組表』『ミュート』に該当するアイコンがないのですよね。
もちろん、良く使う物だけをあげたので、実際はそれ以上に足りないでしょう。

しかもこれはテレビだからこそ少数のアイコンで済むわけで、例えば色温度・調光機能付きのライトなどでは、本気で該当するアイコンがありません。
一目見てそのアイコンだ……と理解できないと意味がないですから、アイコンの種類のアップデートを望みます。

 

マクロ機能がない

リモコンを一括管理できるNature Remoですが、このアプリ何と……!
マクロ機能がありません。
マクロ機能とは、操作手順をセットしておき、それを自動化するシステムの事ですね。
つまり『エアコンを点ける』、『照明を点ける』、『テレビを点ける』などを、ボタンひとつで、一括で電源オンオフできるようになる訳です。
なる訳なのですが、残念ながらこのアプリにはその機能がありません。
絶対に必要な機能だと思いますけどね……?

(追記)
6月下旬のアプリのアップデートにより、どうやらシーンに応じた家電一括操作が可能になる模様?

 

Nature Remoのまとめ

  • スマートフォンを赤外線リモコンとして使えるようになる
  • エアコンのプリセットの対応メーカーが豊富
  • GPSと連動しての自動制御(アプリのアップデートでセンサーを利用したルール作りが可能に)
  • 外出先から家電の制御が可能
  • 環境センサーが豊富(ただし機能してない機能が多い)
  • IFFFTの操作に対応
  • Amazon Echo、Googole Homeと言ったスマートスピーカーの音声操作に対応
  • 価格が高い(miniが発売するので、欠点ではなくなるかも)
  • マクロ機能に対応してない(アプリのアップデートで対応予定?)
  • 壁掛けができる

 

Nature Remoの特徴は、大まかにしてこんな感じになるでしょうか。
足りない機能は、スマートスピーカーで補え……と言うような形になるのでしょうかね?

そんな訳で、次回からはスマートスピーカーについて書いてみたいと思います。
正直、びっくりするほど化けますよ……?