フォトスタジオの効果

2022年8月31日

本日は、先日購入したフォトスタジオの効果を確かめるために、実際に撮影をして見ました。
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こいつの事ですね。
普段はコンパクトに畳めて家具の隙間等に締まっておけるので重宝するのですが、実際使ってみた感じ、せいぜい1/8フィギュアを撮影できる程度の物のようです。
もちろん、それ以上大きくてもいいわけですが、横長の小物などは、背景からハミ出さないよう撮影するのが正直難しい!
その辺りを調整するのが、少々面倒かもしれません。
さて、今回撮影するに当たり、普通の人が用意出来るような物を揃えてやってみました。
た、ただ面倒だったから、とかじゃないですよ!
……多分。
まず機材の紹介からします。
多少長くなりますから、ざっと流し読みでもして下さい。


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まずはカメラですね。
使用カメラは、コンパクトデジタルカメラとなります。
『FAINPIX F31fd』は父親にあげてしまいましたので、当然、ハイエンド機の『canon PowerShot S95』です。
設定は以下の通り。
撮影モード=マニュアル
絞り=F6.3
ISO感度=80
測光方法=評価測光
ホワイトバランス=オート
画質=スーパーファイン
画面比=3:2
焦点距離=18.2mm(35mm換算85mm)
画面比は設定できるカメラ自体が殆どありませんので、気にしないで下さい。
メインで使っているのがデジイチなので、それに合わせているだけです。
RAWファイルから直接現像しているため、撮って出しのJpeg画像よりは綺麗になっています。
また、コントラストや色合いも多少弄ってありますが、基本的に、設定は全て同一となっています。
F値を絞ってある上に、ISO感度は80に設定してあるので、当然手持ち撮影は出来ません。
最近のデジカメであれば、強力な手ブレ補正が付いているので強引に撮影できてしまうわけですが、それでも結構ブレてたりするので、三脚は必須となります。
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使用したのは、メーカー名すら分からない、小型の三脚。
確かソフマップで、かなり昔に購入した物だと思いました。
2600円ぐらいだったかな?
ちなみに三脚を購入する場合は、卓上三脚は止めた方がいいですヨ。
とても使い辛いです。
お次は、一番重要な照明です。
基本的には卓上スタンドなどの、一般家庭で使っている照明なら何でもいいです。
ですが、照明の種類は統一しておきましょう。
ある程度カメラがが自動で調整はしてくれますが、照明の色温度が違うと、やっぱり変な色合いになってしまいますからね。
私が使っているのは、『TOSHIBA EFD21EN』。
100W相当の電球型蛍光灯で、波長は昼白色となります。
撮影用の照明は、全てコレで統一してあります。
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実際使用した照明機材は、コクヨのキレイに撮り隊『デジカメライト DG-L2』。
F31fdを購入後、間もなく手に入れたライトですね。
安定感は十分で、スタンドアームの高さ、角度を自由に調節できます。
ランプシェードが360度回転するので、スタンドを動かす事無く光の方向を変えられるが特徴。
しかしスタンドアームの高さと角度の調節は、つまみ一つだけで固定されているため、片手で操作が出来ないのは減点対象。
段々と接続部がヘタれてくるのも難点です。
また、ランプシェードは当たり前ですが金属製で、照明が灯っていると物凄く熱くなります。
照明の点灯中はランプシェードを回すのに難儀するので注意しましょう。
……今考えると、凄い使い辛いな、これ(笑)。
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もう一つ照明を用意しました。
こちらはPHOTO TOOLSが販売するライトバンクです。
画像は、公式サイトから拝借しました、すみません!
こちらは本格的な照明ですが、今回はディフューザーカバーも、アームスタンドも使ってません。
ちなみに適当な照明、ダンボール(またはスチレンボード)、アルミホイルがあれば、自作でこれに近い物は簡単に作れます。
効果も大きいので、お試し下さい。
本来は蛍光灯を2つ取り付けていますが、光量が強すぎたため今回は1つだけにしてあります。
さて、では実際に撮影と参りましょう。
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実際の設置状態です。
部屋は汚いですね。
狭いんだから、仕方が無い!
それはさて置いて、スタジオの上にライトバンク、左側にスタンドライトを設置しています。
ですが、実際の撮影時はスタンドライトは右側にしてあります。
背景布は皺の事を考えれば黒を使いたい所でしたが、アレだと、色の近いものが溶け込んじゃうんですよね……。
と言う事で、白を使っています。
ちなみに部屋の灯りが点いてますが、撮影時にはそれらは消しましょう。
余計な光が入ってしまい、ホワイトバランスが崩れてしまいます。
後から調整できるハイエンド機であればマシですが、通常のコンデジにはそんな機能は付いていませんので、忘れないように!
肝心の撮影対象ですが、ここはグッスマのセイバーリリィさんにご登場願いましょう。
画像は全て、Photoshopでアンシャープマスクをかけてあります。
リサイズだけで済ませる場合は、もっと甘い画像になりますのでご注意下さい。
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まず、こちらはライトスタンド1灯での撮影。
横からの照射の上、光の範囲が限定されるため、影が大きく出てしまってますね。
狙った効果ならいいのでしょうが、これではいけません。
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そこで反対側にレフ板を置いてみました。
反対側にもう一つ照明を置く事によって、同じような効果が期待できます。
ただ、その場合はちょっと光が強くなり過ぎるかも知れません。
大分良くなりましたが、それでもまだ、影が強すぎる感じがしますね。
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ここでスタンドライトの電源を一回落とし、レフ版を取り外して、頭上に設置したライトバンクの電源をON!
さすがに光が当たる範囲の桁が違うためか、全体的に光が入り込んでいます。
凄いね、ライトバンク。
しかし、真上からの照射のため、光の直接当たらない顔などは暗くなってしまっています。
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そこで再度、スタンドライトの電源をON。
おお、これは実にいい感じです。
2つの光の相乗効果と言いましょうか。
実に綺麗になりました。
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そのままでも十分ですが、更にレフ板をもう一度挟み込んでみました。
全体的に光が和らいだ感じになりましたね。
ですが顔がややのっぺりと見えてしまっているので、どちらがいいかは好みの問題になるかも知れません。
以上で試写は終了です。
スタジオの効果は、分かって頂けましたでしょうか。
スクリーンを通していない、直の照射の場合は、これらよりも陰影の差がはっきりと出ます。
綺麗に撮影したいのなら、スタジオだけではなく、それなりの照明も必要になるという事ですね。
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