ちょっといい話
ちょっと聞いて下さいよ、奥さん。
あのですね、仕事中にお客さんの家を回っていたら、どこからか猫の鳴き声がしたんですよ。
何だろう、と思って周囲を見回しても声の主が見当たりません。
でも、泣き声がするのですよ。
気になりながら周囲を探っていくと、小さな子猫(1~2ヶ月ぐらい?)がとあるお宅の門の陰でみ~み~鳴いているではありませんか。
全身埃まみれで、目も開けられないのかみ~み~鳴いていました。
周囲を見回してみても、親猫の姿は見えません。
可哀そうになったのですが、こちらは仕事中の上、単車には荷物も積んでいるので、どうする事もできません。
とは言え家に連れて行くわけにもいきませんし、猫の鳴き声に後ろ髪を引かれつつもその場を去りました。
とにかくその日は物凄く暑くて、これは生き残れないだろうなあ……とかなり鬱になってしまいましたよ。
数日後、猫の事は気になりつつも、日々を過ごしていたのですが、お仕事中にお客さんから突然声をかけらたのですよ。
そして私がウロウロしていたのを目撃していたようで、門の陰にいた子猫の存在に気づいて保護してくれた、と言うのですよ。
いや~、人間ってやっぱり捨てたものじゃないなあ……と鱗が落ちまくりましたね。
ともかくその子猫はノミや埃にまみれてたそうですが、今ではすっかり元気になったようです。
いや~、良かった良かった(´ω`)。
ちょっとした良い話でした(*´-`)。
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