【音響】完全ワイヤレスイヤホン Jabra Elite 65tを買ってみた
旅行に行っていたので、更新に間が空いてしまいましたね。
さて、買い物しに大須にふらっと出向いた時の事です。
唐突に大須に e イヤホンがあった事を思い出し、寄ってみようと思った訳です。
お店の方は高級なイヤホンも常時試聴できる状態だったのでいくつか試していたら、前々から気になっていたJabraのElite 65tを発見。
試聴してみて使い勝手も良さそうだったので、現在の評判を調べてみた所……。
Amazonでセール中だったのを発見してしまいました。
17,799円でセールとか、まだ出たばかりでこれはいけない。
しかし元々購入を考えるレベルの物でしたので、即断即決、すぐにポチってしまいました(笑)。
東京への遠征を控えているので、出来るだけ浪費を押さえたい所ではありましたが、仕方がないね?
いつもの開封の儀
パッケージは『いつもの』と言う感じですね。
確か、Zolo Libertyもこんな感じのパッケージだったような……。
まずは中身を下側から引きずり出します。
ずりずり。
中身は黄色の箱でした。
今度はツマミを使って、横側から中身を引きずり出します。
さっそくイヤホンとご対面です。
上蓋を取り外すと、中身とご対面です!
そんな訳で、内容物は以下の通り。
- Elite 65t 本体
- 充電ケース
- 交換用イヤージェル
- 充電用USBケーブル
- マニュアル
シンプル・イズ・ベスト!
最近は、説明書はネットで見てね!
と言うのが当たり前になってきて、ちょっと寂しい気もします。
ゲームとか、プレイ前に説明書読むのが結構楽しかったんですけどねえ……。
イヤホンをチェック
それではイヤホンをチェックしていきましょう。
Elite 65t はBluetooth 5.0に対応した、完全ワイヤレスイヤホン(TWS)です。
色はチタンブラック。
他にも、ゴールドベージュ、カッパーブラックがありますが、そこはお好みで。
(セールだったので色の選択の余地がありませんでしt)
例によって、右側が親機となります。
イヤホンの重量は6.6g。
IP55準拠の防塵・防滴を持ち、水に沈めなければ普段使いには問題ありません。
コーデックはAACをサポート。
連続再生時間は約5時間。
充電ケースも含めると、最大で15時間の再生が可能です。
左右のJabraのロゴ部は物理ボタンになっていて、右側が多機能ボタン、左側が音量ボタンとなっています。
右側の多機能ボタンは音楽再生/停止を1クリック、長押しで音声アシスタントを呼び出せるようになっています。
音声アシスタントは、Siri、Google Nowの他に、Amazon Alexaに対応。
特にAlexaは、現状ではこの機種のみの対応になるのかな?
2クリックで、外の音をマイクから取り込んで聞くことができるようになります。
詳しくは、後述で書きますね。
左側の音量ボタンは、突起が付いているので + と - が分かりやすいのが良いですね。
曲送り、曲戻しはそれぞれを長押しする事によって機能します。
そこだけは、ちょっとだけ使い辛いと思いました。
ともかく、物理ボタンと言うのは、押したと分かる感覚が良いですね。
タッチセンサーだと作動しているか良く分かりませんし、触れただけで誤動作を起こしたりもします。
その点、物理ボタンだと押し込まないと作動しませんから、特にこういう小さくて持つ場所も少ないイヤホンには向いていると思います。
欠点としては、押した時に耳に力が加わってしまう事。
この辺りは仕方がありません……かね?
マイクは左右に4つ搭載。
Jabraはヘッドセットを多く扱っているメーカーのため、こちらの性能は高いです。
ボソボソっとした声でも、しっかりと拾ってくれます。
裏には左右を示すLRの文字と、充電端子。
このイヤホンには磁石が内蔵されていないので、磁気カード等への影響もありません。
LEDランプが点灯しますが、これは各動作時のみに光る方式で常時点灯したりはしないので安心。
シリコンのイヤージェルは大中小の三セットを付属。
デフォルトはMサイズとなりますね。
この辺りはお好みでどうぞ、としか言いようがないのがアレですね(笑)。
ちなみに65t はノイズキャンセリングと言う文章が見受けられますが、実際はパッシブノイズキャンセリング……遮音性ですね。
物理的に音を遮断する……要するには、カナル型のイヤホンとしては普通の特性です。
なので、機械的なノイズキャンセリング機能を搭載している訳ではないので、注意しましょう。
イヤージェルの取り付け部(ステムと言うらしい)は浅め。
他社のイヤーチップに交換する場合は、かなり種類が限られそうです。
トゥルーワイヤレス用のイヤーチップを探す必要があります。
今のところは、Comply の Truly Wireless が一番なのかな?
さて、次はケースです。
TWSではケースは充電用も兼ねているので、大きいものが多い……のですが、65tのは比較的コンパクト。
手が大きい人なら手の平に乗るどころか、包み込めそうなぐらいの大きさです。
コンパクトさ、大事ですね。
AnkerのZolo Libertyのケースと比較してみました。
遥かにコンパクト!
充電用の端子は底面にあります。
LEDのランプは通常、内蔵バッテリーの残量ステータスを示しており、赤、黄、緑の3色で点灯します。
紫に光る時は、ファームウェアのアップデート中を示しています。
蓋を開けてしまっても、続きからできるそうなので安心……ですかね?
購入直後は、ケースの中が封印されているので、引っぺがしましょう。
イヤホンを収めてみました。
写真では点灯していませんが、イヤホンの間の部分にLEDが仕込まれており、蓋を開いた場合のみこちらも本体同様に赤、黄、緑に数秒点灯します。
ただ、こちらはケースではなくイヤホンの残量となるので注意しましょう。
フル充電時間は約2時間。
10~20分充電すれば、1時間ぐらい再生できるようになるようです。
また、先ほども書きましたが、65tには磁石が内蔵されていません。
これはケースも同様で、ベストポジションに吸い付いてくれるような仕様ではないので、油断するとケースの出し入れの際に落とします。
注意しましょう。
本体の完成度から考えるとケースの方は微妙で……何いうか、爪が硬くて非常に開け辛いです。
無理やり開けると、磁石が内臓ではないので開けた瞬間にイヤホンが飛んで行ってしまいますね。
そこで色々試した結果、栗を割る要領でケースの蓋の切れ目辺りに指を添え、左右から強く押し込むと蓋が開くことが分かりました。
これなら落とす事もないので、安心でございます。
専用アプリをダウンロード
さて、『Jabra Sound+』と言う管理アプリがあるので、それをダウンロードしましょう。
無くても音を出すことはできますが、売りである機能や細かい調整ができません。
必ずダウンロードしておきましょう。
ちなみにiOSしか持っていないので、iOS版で解説していきますね!
では、早速ペアリング作業を行っていきましょう。
アプリをインストール後、起動させるとイヤホンの電源を入れるように促されます。
しかしそれは無視して画面下の方の『新しいJabraに接続』をタップします。
もちろん、65tを選択。
その後、電源を一度切り、青色の点滅になるまで多機能ボタンを押しっ放しにするように促されますが、アプリを起動前にその状態にしてあってもOKです(笑)。
当然ながら、アプリ起動前にペアリング作業を終えていても何も問題はありません。
ちなみにイヤホンをケースから出した際や、端末に接続された時など、女性の声のガイダンスが流れます。
最初は英語ですが、日本語に切り替える事もできます。
ペアリングが完了しました。
65tはマルチユースに対応しているので、2台まで同時接続が可能です。
ペアリングが完了していると、アプリ起動後に上の画面へと直接飛びます。
所で、一番下の『デバイス』の項に赤い丸が付いていますね?
『デバイス』項をタップすると、アップデートがある事を促されました。
早速、アップデートしてみましょう。
『今すぐ更新』をタップし、イヤホンをケースに戻して蓋を閉じるだけでアップデートを開始します。
アップデート中は先にも書いた通り、ケースのLEDが紫色に点滅します。
アプリの方も進行段階が確認できるので、終了するまでノンビリと待ちましょう。
ケース側のLEDが緑色に点滅、または消灯していたらアップデート完了のサインですね。
Elite 65tの特徴
では、65tの特徴を今までの確認も兼ねて書き連ねていきますね。
連続再生時間5時間
65tの連続再生時間は5時間になります。
これはAppleのAirPodsに匹敵する性能ですね。
ケースを合わせると、合計で15時間の再生が可能となります。
通勤時間等に使う分には、問題ない長さだと思われます。
Bluetooth 5.0に対応
最新のBluetooth規格に対応。
少し前のスマートフォン(再生機)だと 4.2が標準仕様ですが、5.0に対応しているスマートフォンですと、音が途切れにくくなったり低遅延になったりする……らしいです(笑)。
音質そのものにはまったく影響しないそうなので、ご注意ください。
NFMI接続に対応
AirPodsににも採用されている、NFMI接続に対応しています。
大半のTWSは左右のイヤホンをBluetoothで接続していますが、電波が乱れ飛んでいるような場所だと音途切れが発生します。
両方途切れるだけならまだしも、片方だけがブツブツと音途切れが頻発したらイラっとしますよね。
しかしNFMI接続を採用したイヤホンは、この音途切れが非常に起こりにくくなります。
そもそも『NFMI』とは、オランダの『NXP Semiconductors社』が開発した技術で、補聴器に使用されてきた技術です。
Bluetoothと違い、人体を通り抜ける事ができるので、接続性が飛躍的にアップします。
現状、この規格を採用しているイヤホンは少ないですが、接続性を重視する場合はNFMIに対応しているかどうかを基準にすると良いと思われます。
ケースから取り出すだけで接続
意外と重要な項目がこれです。
ケースから取り出しただけで電源がON、ケースに戻すと自動的に電源OFF。
この機能を採用しているTWSの少ない事!
一度経験すると、取り出していちいち電源を入れるのが煩わしくなるほど便利な機能です。
所が高級機でも手動で電源を入れるタイプの物が多いのですよね……。
耳からイヤホンを取り外すと自動的に再生がストップ。再装着で再生開始
採用している機種が非常に少ないこの機能、もちろん65tでは標準装備です。
耳からイヤホンを外すと、音楽が一時停止状態になります。
再び耳に戻すと再生が始まり、これが一度体験するととても便利です。
60秒再接続(耳に戻す)がない場合は、自動的に停止状態になりますが、多機能ボタンをワンクリックで再生が始まります。
片耳のみで使用可能
イヤホンを片耳のみで使用できます。
デフォルトの設定では耳から取り外すと音楽が一時停止しますが、多機能ボタンをクリックすると片耳のみで再生が始まります。
ただし、親機である右側のみでしか片耳では再生できませんので、そこは注意して下さい。
通話時、両耳から音声が聴こえる
何と言っても、素晴らしい機能。
通話時に片耳からしか音声が聴こえないTWSの多い中、両耳で音声を聞くことができます。
素晴らしい!
通話品質も高く、4つのマイクのお陰でこちらの声もしっかり拾ってくれます。
周囲の音を取り込める『Hear Throughモード』
65tには外音を取り込む『Hear Through(ヒアスルー)モード』が搭載されています。
イヤホンを装着したままでも、マイクから周囲の音を取り込み、イヤホンの密閉性を維持したまま環境音も聞くことができる訳です。
ヒアスルーモードにはアプリから設定できるほか、多機能ボタンをダブルクリックするとオンオフができます。
2台の端末に同時接続できるマルチユース(マルチポイント)対応
ちょっと分かり辛いかも知れませんが、マルチペアリング……つまり、2台の端末に同時に接続できる機能の事ですね。
Bluetoothは普通、端末AからBへと接続を切り替えたい場合、端末AのBluetoothの接続を解除してから改めてBに接続する必要がありました。
しかしマルチユース対応だと、音を鳴らした方の接続が優先されます。
つまりiPhoneで音楽を聴いた後に一旦停止して、iPadで何かしらの音を再生した場合、そのままiPadの音がイヤホンから聴こえてくる……と言うことですね。
何と言う素晴らしい。
Amazon Alexaに対応
現行のTWSの中では、Alexaの唯一の対応機です。
使うかどうかは人によるかもしれませんが、スマート家電を導入しているのであれば、便利に使えるかも知れません。
実際に使ってみて
それでは実際に使ってみた感想をば。
- まず肝心な音質ですが、素直な音を鳴らす……と言った感じでしょうか。
流石に8,000円台のZolo Libertyとは音のクリアさや解像度は段違いです。
低音がやや強めな感じはしますが、全体的にそつのない音を出していると思います。
音自体はやや弱めですが、専用アプリのイコライザである程度調整はできるので、好みの音にはできそうな感じです。
- あくまで私の耳の形で……ですが、耳の窪みにぴったりとはまり込み、耳からズレ落ちそうな事は皆無と言ってもいい感じです。
割と激しく動いても、落ちそうになるような事はありませんでした。
また、長い間装着していても耳が痛くならないのは良い事だと思いました。
- 肝心の接続性ですが、東京で秋葉原をさ迷う際に着けっ放しにしていましたが、途切れる気配は一切なし。
電波が飛び交うような場所へと出向いてはいなので、その辺りの感想は保留。
とにかく、接続性は非常に安定しています。
- 連続再生時間については、自宅から東京まで再生しっぱなしでしたが、余力を残した状態で何も問題なく使えました。
- マルチ接続に関しては、接続後にたまにブチッと一瞬途切れる現象が起きました。
単体で接続している時には発生せず、マルチ接続後に起こるようになったので、何かしらの不具合だとは思います。
- ケースは改善の余地ありです。
蓋が非常に開け辛く、また磁石等でイヤホンが固定されている訳ではないので、イヤホンを取り出す際にどこかに飛んでしまう可能性があります。
対策としては、
手のひらに乗せ、上下に気を付けてゆっくり開く。
蓋の上の方を後ろに押し込むように開ける。
栗を割る要領で、左右を指で強く圧力をかけて蓋を開く。
辺りが妥当なんじゃないかな、と思います。
- ケースから取り出した瞬間に自動的に接続するのはやはり便利。
耳から外した瞬間に音楽が停止するのも、とても素晴らしい機能だと思いました。
そう考えると、AirPodsの完成度の高さが分かりますね。
- 周囲の音を取り込むヒアスルーモードはイマイチでした。
MDR-1000Xのようなイヤホンを装着したまま会話が可能……と言うのを期待していたのですが、環境音が聴こえる程度で会話は無理っぽい?
電車の車内アナウンスはしっかり聞こえましたが、ヒアスルーモードでなくても男性の声なら割とハッキリと聞こえたので、う~ん?
逆に女性の声は、ヒアスルーモードであってもしっかりと聞き取れませんでした。
これに余り期待しない方が良いです。
大体こんな所でしょうか。
色々なメーカーの、いい所取り……と言う感じでしょうか。
全体的に高い水準の完成度だと思います。
総評すると、弱点のない優等生、ですね(笑)。
その分尖った所がないので評判にはならないかも知れませんが、何も気にせず満足して使える……というのは一番大事なことだと思います。
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