【映画】ドラゴンボールZ 復活のFを観てきた

2015年4月20日

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前回の『神と神』を観たのが一昨年の今頃。
2年ぶりの新作ですね。

と言う事で、ドラゴンボールZの最新作『復活のF』を観て参りました。
土曜日と言う事でどうかと思いましたが、仕事帰りにレイトショーでの観賞です。
こちらのレイトショーは本来1100円みたいですが、土曜日だと1300円でした。
まぁ稼ぎ時だからね、仕方がないよね。

館内は21時を過ぎているのにも関わらず、今まで見た事のないような大勢の人で埋め尽くされていました。
ドラゴンボール、コナン、クレしんの3本立てですからね、仕方がないですよね。
場内も空き席は少なく、流石のコンテンツと言う感じでしたね。
ちなみに最初の写真は、入場の際に貰ったものです。
こう言う数量限定の物を映画館で貰ったのは初めてだよ!

では、感想を書いていきます。
ネタバレ全開なので、閲覧には注意して下さい。

ストーリーの根幹

今回のストーリーの根幹は『油断』と『舐めプ』。
物語の最初の方で悟空の弱点、ベジータの弱点がウイスによって指摘されていましたが、それがそのままフリーザにも当てハマったと言う楽しい伏線が展開されます。
そのキーワードが最後まで続くのが、このお話の面白い所で。
話としては一貫してたのではないですかねえ。

フリーザ様の復活

死んで1年以内に死んだ者に限る。
原作ではドラゴンボールで復活する制限がありましたが、これは地球外の生物に対する制限だと思っていたので、私的には特に問題なし。
しかしバラバラ状態で復活するのはどう言う訳なの……?
と思いましたが、クリリンの場合はポルンガがサービスで肉体も再生してくれていましたね。
まー、この辺りは突っ込むのは野暮と言うものでしょう。

強さの基準の変化

今までとは、『強さ』の基準が随分と変わっています。
スタミナと言うものは人間である以上誰にでもある訳ですが、フリーザの率いる戦闘員は約1000人。
しかし悟飯、ピッコロ、クリリン、天津飯、亀仙人、ジャコと言ったメンバーが揃った中で、アレだけ追い詰められるのは何故なんだに?
悟飯は殺さないように闘っていたようですが、他のメンツはそうでもないですよね。
戦闘員とは戦力に差がありすぎるわけですから、某無双シリーズのように纏めて倒す事も可能な訳で。
むしろ、悟空が来るまでの時間を稼いでいたのかしら?

後、フリーザ軍のエリート兵に関して。
名前は忘れましたが、ザーボンやドドリアに匹敵する戦闘員が育っています。
しかし所詮はその程度の筈なのですが……何故かそのひとりが、ピッコロさんと互角の闘いを繰り広げていました。
どういう事なの……?

ピッコロさんどうしたの?

殆ど修行も肉体の維持もしていない悟飯が、弱体化してアルティメットにもなれないのはまだ分かります。
本人が「超サイヤ人には多分なれる……」とか自信なさ気に語っていたぐらいですからね。
しかし、ピッコロさんはそうじゃないでしょー。
少なくとも向上心はあり、億単位の戦闘力を持っているはずですから、たかだか1000人程度の戦闘員を倒すのに苦労したり、ザーボンやドドリアクラスの相手と互角なのはどうなのか。
何せピッコロさんは、半機械化してパワーアップしたフリーザを1撃で倒したトランクスを1撃で倒した18号より強い17号と互角の戦いを繰り広げ、その後も修行を続けて更に強くなっているはずですからね。
おかしいですよね。
逆に相手がその程度でなく、単純に強いと言う事なら、かつての100%フリーザより強いと言う矛盾が生じてしまいますね。
それだと、そもそもフリーザ軍安泰で、フリーザいらない子になる訳ですが。

亀仙人無双

一方、次元の違う強さの悟天、トランクス、18号、ブウを差し置いて登場したのが、何と亀仙人。
何しに連れてきたんだと言うレベルの話ですが、何と!
フリーザ軍の戦闘員を蹴散らせるぐらいのパワーアップをしています(笑)。
フリーザ軍の戦闘員の戦闘力は、原作基準にするなら1000前後。
質が落ちているようなので、せいぜい500程度でしょうか。
どちらにしても、亀仙人の戦闘力は1000以上は確定。
ナメック星の若者程度の強さはあるとみていいでしょう(3000程度)。
一体、亀仙人に何があったのでしょう……確変もいい所です。
ですが、それはそれで良い……カッコよかったし(笑)。

で、あんた誰?

唐突と言えば唐突ですが、突然出てきた銀河パトロールのジャコ。
私はこのキャラをまったく知らなかった訳なので、「誰よ、これ?」と言う感じで観てました。
後で調べてみた所、『銀河パトロール ジャコ』と言うタイトルで、鳥山明が短期連載していた作品なんですねえ。
ブルマの歳の離れた姉と接点があって、ブルマには5歳の時に宇宙船を直して貰った関わりあるとかどうとか。
まー、どちらにしても知らないキャラです。
観てて困っちゃったい。

フリーザの絶望感……?

フリーザと言えば、絶望感。
どれだけ全力を出しても、その遥か上をいく底なしの強さです。
今作でも、スーパーサイヤ人ゴッドの力を吸収した悟空の強さを上回る訳ですが……。
同じ地球に、それを遥かに上回る強さの破壊神ビルスと付き人のウイスが来ているので、その絶望感がまったくありません(笑)。
更に死闘を繰り広げている傍らで、

悟空「うわーー!」
ビルス「アイスうめー」
フリーザ「きえええええっ!」
ビルス「苺うめー」
悟空・フリーザ「おらおらおらおら!」
ビルス「生クリームうめー」

とかやっているので、緊張感の欠片もありません(笑)。
何と言うか、不遇だなあ……。

フリーザの大誤算

勇んで敵地に攻めてきたフリーザ様ですが、誤算は完全アウェイ状態だった事。
悟空を上回る強さを手に入れた所までは良かったのですが、地球にビルスがいる誤算。
ゴールデンフリーザに変身できる興奮でそのまま攻めてきたせいで、超サイヤ人3バリに体力を消耗する誤算。
控えのベジータが、同様に超サイヤ人ゴッド超サイヤ人になれる誤算。
ビルスの他に、更にそれを上回るウイスがいた誤算。
と言うか、誤算だらけです(笑)。
特にベジータに関しては、前回で悟空が超サイヤ人ゴッドになった後に、ベジータが同じ事をしない訳がないので、ベジータも超サイヤ人ゴッド超サイヤ人になれるんだろうなーとか思って観ていたのが案の定。
控えが同じ強さとか、哀れも哀れです。
特にスタミナの消耗に関しては、ナメック星でも同じ過ち(100%)をしています。
学習能力が無いと言うか、これも油断と舐めプがもたらした結果と言うか。

油断はそこかしこ

スタミナを消耗したフリーザと、ダメージのみの悟空とでは既に勝負は見えています。
そこでフリーザのとった奇策とは、油断している悟空の背後から光線銃で撃たせる事でした。
これで重傷を負ってしまい、形勢逆転されてしまう悟空な訳ですが……。
油断しているからと言って、エネルギーの塊であるサイヤ人に光線銃如きが通用するのでしょうか?
原作でもありましたが、最終形態へ進化直後のセルに、クリリンの攻撃がまったく通用していないシーンがあります。
セルはこっちをまったく気にしてない訳で、同じ状態なんですけどねえ。

ベジータの想い

悟空が重傷を負った事によって、ベジータと選手交代をします。
フリーザはベジータを懐柔しようと、最高司令官を餌に裏切りを求めます。
しかしベジータが下した決断は、悟空は自分が強くなるための目標として必要不可欠だ。
と言う事でした。
このツンデレめ!
勿論、この時点でベジータも悟空と同じ強さを持つなんて知らなかったフリーザの誤算な訳ですが(笑)。
最近のベジータのageっぷりがとても宜しいです。

結局決着は

雑魚だと思っていたベジータにすらボコられ、直接的にサイヤ人たちに勝てないフリーザが下した決断は、地球を吹き飛ばす事でした。
ナメック星でも同じ事をやられたのに、油断大敵ですよね。
最初のウイスに指摘されたキーワードが、ここまで足を引っ張っている訳です。
ナメック星の場合はフリーザが体力の消耗を防ぐために加減したためにすぐには破壊出来なかった訳ですが、今度は本気で吹き飛ばします。
ビルスの傍にいた悟空たちは無事でしたが、ベジータは宇宙に放り出されて死亡します。
結果は……まぁ、ここは実際に観た方が良いでしょう。
あえて書きません。
取り敢えず、ウイスSUGEEEEEEEE!
と言う事ですね(笑)。

バトルについて

気になるバトルシーンについてですが、神と神では吹っ飛ばした後に吹っ飛ばし、そこからまた吹っ飛ばすと言う、余り迫力のない戦闘シーンが続きました。
今作に関しては、足を止めての殴り合いでしっかりバトルしてくれていました。
先に書いた戦闘力の描写の件はありましたが、スピード感や重さも感じられて中々良かったと思います。
最近のアニメはCGを多用して、違和感のある描写が多いのが気になっていましたが、今作はそう言った違和感が少なかったのも評価したいですね。

EDテーマについて

そして迎えるED。
流れるテーマは、ももクロが歌う『『Z』の誓い』
聞いた瞬間、色々と脱力しました。
これはアカン……。
ももクロがどうこう言う事ではありません。
ただ、ドラゴンボールと言う作品に、声質も曲もまるで合ってない。
うん、ただそれだけ……。

纏めると

ピッコロさんがかませすぎたり、悟飯の扱いが酷かったりと不満な要素はあります。
逆にフリーザの冷酷さと卑怯さ、情けなさにはとても満足。
バトルも十分に楽しめるものでした。
しかしビルスたちがいるお蔭で、フリーザと言う名悪役の絶望感が無かったのは残念。
内容も子供向けとの批判も一部あるようですが、忘れてないかい?
ドラゴンボールは『少年ジャンプ』の作品だぜ?
と言う事で、伏線が纏まっていた分、完成度は神と神より高くなっているとは思いました。
うん、ツッコミ要素が多くなければネ……。

と言う訳で、今回点数を付けるとしたら、前回と同じく80点が妥当でしょう。
勿論、映画として観るならもう少し低くなるとは思います。
とは言え、前作よりは確実に面白くなっているとは感じました。
悟空もベジータも、まだまだビルスの足元にも及ばない状態なので、まだ続きは作られるかな……?
と言う感想でした。

 

映像映画

Posted by 対月