【PS4】ドラゴンクエストⅪ~過ぎ去りし時を求めて~を買ってみた その3【感想】
先日、真エンディングを見てゲームクリアしました。
細々としたやり残しはありますが、ほとんどトロフィー関連ですからね。
埋めるかどうかは分かりません(大体はいつもやらない(笑))。
本作はシリーズ最高傑作……という他ありません。
本当にそんなゲームでした。
もちろんFCのロトシリーズをプレイしている思い出補正もあるでしょうが、DQとしてはゲームとしても1、2を争う素晴らしい作品に仕上がっていたと思います。
そんな訳で、プレイしてみて良かった所、悪かった所を書き連ねてみたいと思います。
できるだけネタバレは避けているので、書きたい事が余り書けていませんが……まぁ、それはそれ。
……あ、ちなみに上の画像は連携技のメドローアです。
ええ、メドローアです!
名前を聞いただけでときめくよね!
良かったところ
3DS版は持っていないので比較自体はしませんが、PS4版をプレイしてみて良かった所を書き連ねてみますね。
ストーリーが秀逸
今回は間違いなくこれでしょう。
後述の仲間の魅力もありますが、とにかくストーリーがしっかりしています。
今作は……序曲を聴いた時点で分かる通り、久々の勇者が主人公となっています。
主人公が勇者となるのは……4以降では初めてですかね?
5は息子でしたしねえ。
ともかく、そんな伝説のシリーズをプレイしてきたおっさんを意識しつつも、新規も取り込めるような実に丁寧な作りになっていますね。
展開はとにかくドラマティック。
基本に忠実な王道ながらも、「え?」と思うような予想外の展開も合間に投入してきたりして、とにかく先が気になるような内容です。
最後まで飽きずにプレイできたRPGと言うのは久々ですね。
ストーリーって大事なんだなあ……と改めて思いました。
キャラクターが非常に魅力的な上、いらない子がいない
主人公は喋らないので置いておくとして、共に旅をする仲間たちが非常に魅力的だと言う事。
特にシルビアとベロニカの2人の魅力は、DQシリーズで1、2を争うぐらいの良キャラに仕上がっていると思います。
シルビア自身は人気投票で数字として表れるかは微妙ですが……少なくともこのキャラを嫌いと言う人は殆どいないのではないでしょうか。
また、今までのシリーズで仲間が4人以上いる場合は、どうしても『使わない』・『必要ない』仲間と言うのが出てきてしまいましたが、DQ11はその辺りのバランスを苦慮したのか、仲間外れになるようなキャラというのがいません。
好みで使用キャラが偏る事はありますが、それぞれに役割があり、それぞれに見せ場があるので必要でない……というキャラがいないのですよね。
若干1名、器用貧乏故、終盤になると使い道に困るキャラはいますが……これも別に弱い訳ではありません。
特化の連中が強すぎるんや(笑)。
グラフィックが綺麗
ゲーム画像が公開された頃は色々と叩かれていたPS4版ですが、実際に蓋を開けてみたら微細で実に丁寧に仕上げられていました。
リアル調ではないので好みは出るでしょうが、質感等かなり頑張っていると思います。
難があるとすれば、見た目通れるのにMAPの範囲外なのでそれ以上進めない場所が割と多い……と言う事でしょうか。
ミニMAPがあるので迷う事はないのですけどね。
見えるのに行けない……というのはどこのゲームでもう~ん……な感じになりますよね。
また3DS版と違い、PS4はリアル等身(?)なため、実際のゲーム画面とムービーとの差が殆どありません。
感情移入的にも、ムービーと見た目が変わらないのは重要ですよね。
スキルパネルの自由度が高い
今作はレベルアップごとにポイントを得て、そのポイントを使ってスキルを習得していく仕組みとなっています。
習得済みの隣り合ったスキルしか開放できないので、強いスキルが後ろの方にあるのは……まぁ当然なのですが、そこに至る道が割と自由なのが良いですね。
一直線に向かうもよし、寄り道するのも良し、色々試すのも良し。
進め方によって有利不利は出てきてしまいますが、ゲームも後半戦に入るころに自由にスキルリセットができるようになるので、振り直しの失敗もそれほど影響は出ません。
最終的にはほぼ全てのスキルパネルが開いてしまうのでアレですが、過程を楽しめる……というのはいいですね。
ルーラがどこでも使える
これ、何気に良いです。
PS4版は天井で頭を打つ……なんて事はなく、どこでもルーラが使えます。
恐らく3Dの移動の手間を考えての事だとは思いますが、クソ便利です。
ただ、その分割を食ったのがリレミト。
殆ど使いませんでしたね?
回復や用事で戻るのだから、ルーラでいいもんなあ……。
ちなみに3DS版は、普通に頭をぶつけるそうです。
ダメだと思ったところ
この辺りは前にもちらっと書きましたが、改めて書き出したいと思います。
フリー移動バトルの存在意義
このゲームにはオートカメラバトルとフリー移動バトルの選択ができますが、その存在意義は謎。
背後をとったり範囲攻撃から逃れたりもできないため(つまりシステムの選択による有利不利がない)、単純に時間のかかるバトルになってしまっています。
コマンドも順番が回ってくるまでひたすら時間を待つことになるので……テンポが非常に悪くなります。
カッコいいアングルでSSを撮りたい場合には有効でしょうが……それ以外の目的の場合は、オートカメラバトルでプレイすべきでしょう。
カメラアングルもカッコいいし。
背景透過機能がない
完全3DのPS4版にとっては、まさに致命的。
建物の中だろうと森の中だろうと、キャラが隠れても透過してくれないため、視点が良くありません。
戦闘中であっても、たまに木の葉で隠れて何も見えなくなるアングルになるのはさすがに閉口。
もう少し何とかならなかったのでしょうか。
画面酔いがある
そのカメラ視点の関係で、本作は画面酔いが非常に発生しやすくなっています。
カメラが細かくブレるのですよね。
アングルを切り替えながら移動させると、拡大したり縮小したり……そりゃあ誰でも酔います。
この辺り、ちゃんと調整して欲しかったですね。
対策としてはカメラの移動速度を遅くする、そしてカメラのオート移動を『しない』にする……等ありますが、根本的な解決にはなりません。
どうしても無理があると言うなら、残念ながら3DS版をプレイした方が良いでしょうね。
ミニMAPにイベントNPCしか表示されない
今作は町が割と入り組んでいる上に、人が多いのですが……クエストか重要な会話があるNPCしかMAPに表示されません。
会話を回収するにはNPCの居場所を全て把握する必要があるので、この辺りは表示できるようにして欲しかったなあ……と思うところはあります。
ロード時間が長い
オープンワールドに近い3Dゲームの宿命かも知れませんが、MAP切り替え時のロード時間が少々長いです。
町への出入り、ルーラ、船&飛行状態から全体MAPへの移動、etc……数秒から十数秒の時間がかかります。
これでも大幅に縮めたそうですが、これからのゲームの課題かも知れませんね。
船や空飛ぶ乗り物で行ける場所が限られている
船では桟橋のある所、空飛ぶ乗り物では光輝いている所にしか降りられないので、思ったよりも世界の広がりを感じられません。
行く場所に迷わない……というのはあるかも知れませんが、個人的にはかなり残念な所。
BGMが不遇
ところどころでアレンジして流されている過去の曲が、DQ11の新曲を食っちゃってる感じがします。
うん……まぁ、DQ11の新曲はどうもパッとしないというか……過去曲が名曲過ぎるのがいけないとは思いますけど(笑)。
特にフィールド曲は不評ですよね。
これがオーケストラになると変わるのかなあ……移植版とかだとオーケストラ音源になりそうですけどね。
ちなみに私は嫌いではありませんが、はい。
あと、あの曲たちですよね。
間違いなく名曲に名を連ねる連中ですが、あらゆる所に使われ過ぎて、ちょっと感動が……(笑)。
裏ボスがカッコ悪い
うん、まー、なんですか?
これほど曲が合わないボスは初めてだゾ?
これ
ないわー。
俺の〇〇〇を返せ。
それ
あ゛?
まとめ
……大体、こんな所でしょうか。
とにかく、DQ1~3までプレイしてきたおっさんにとっては、最高のゲームに仕上がっていました。
シナリオ、バランス、キャラと全てにおいて水準が高く、非の打ちどころがありません。
もちろん不満のないゲームなんて存在しないので、不満はありますし、改善点も多いでしょう。
それでもDQシリーズとしては90点以上は確実の出来ですし、ゲームとしても最低80点以上は付けられるでしょう。
過去作があるからこそ、最高のゲームとなった。
そんな作品ですね。
まだプレイしてない人には、是非ネタバレなしでプレイして欲しいです。
全てが集約する最後なんて、本当に感動物です。
DQをやっていて良かった……心からそう思いました。
何だか纏まっていませんが、とにかく久々の神ゲーに出会う事ができました。
この出会いに感謝。
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