【VR】Webカメラを使ってデスクトップでもトラッキングできる『Selfie Expression』を試してみた
※記事を投稿した当日に正式に実装されたようですが、記事はそのままにしておきます(笑)。
VRChatに、割ととんでもない機能がopenβでですが実装されました。
長らく、HMDを用いるVR組とデスクトップ組には、表現力に大きな差がありました。
デスクトップではアバターの表情の変更はできても、基本的には直立で頭は視線の方向に若干動かせるだけ。
腕はツールを導入しない限りは動かせないですし、そのツールを使ってもリアルタイムで動かせる訳ではありません。
しかし今回、Webカメラを使ったトラッキング機能『Selfie Expression』が実装され、その壁をついにぶち破りました。
注意が必要なのは、現時点では『Selfie Expression』は有料サブスクであるVRChat Plusのみでの扱いである事。
つまり、openβに参加しただけでは、機能を使う事ができません。
将来的には一般公開するかも……?
との事ですが、サブスクがある以上差別化は必要ですし、その辺りはどうなのかな~?
私も一般ユーザーでしたが、折角なので機能を試してみるべく、サブスクへの課金を試みてみる事にしました。
その使い勝手はいかに!
まずは試してみようぜ
四の五の言わず、どんな状態になるか、結果から見ていきましょう。
見た方が早い、刮目せよ!
何と言う事でしょう。
デスクトップでは棒立ちで、頭だけが視線の方に少しだけ動いていたアバターの表現力が凄い事に。
友人たちから「普通にVRだと思った」と言われるぐらいには自然な動作ができているようです。
正直、だいぶ凄いな!?
まばたきや視線、口の開閉など、フェイシャルトラッキングも下手なHMDよりも上手で実装。
そもそも、搭載しているHMDの方が少ないよね!
手や腕の動きはおまけ程度と考えてもらって良いですが、カメラの正面部付近であれば、腕の動きや指の動き1本1本まで捉えてくれているようです。
ハンドトラッキング並み!
もちろん、中指は立てたよ?制限は多いですが、少なくとも、カメラ撮影時にピースサインができるぐらいの精度はあると思って大丈夫でしょう。
現に、トップの画像は、実際にデスクトップで撮影しています。
VRChatにおいてツールなど何も用いらず、Webカメラだけでこれだけの動作ができるのは、革命的ではないでしょうか。
使っているWebカメラ
今回使用したWebカメラは『C922 PRO HDストリーム ウェブカメラ』。
配信とかしてないし、自撮りで顔出しをする事もないので、ほとんど使う機会がないのよね!(何で買ったし)
いや、ドールとかガジェットを弄っているリアルタイム動画を身内で流せるかな……と(笑)。
それはともかく、セルフィーエクスプレッションを利用するためのWebカメラは、適当なもので問題ないようです。
とは言っても、Webカメラ本体やPC自体の仕様など、相性や互換性のような問題もあるようなので、うまくいかない可能性がある事が前提の上でお試しください。
上半身トラッキングの関係上、Webカメラの画角は80度以上あると良いと言われています。
私のWebカメラは78度ですので、腕のトラッキングが頻繁に飛ぶことを考えると、認識の範囲が少し狭いような気はします。
画角は90度ぐらいあると良いのではないでしょうか。
また、解像度はFHD、フレームレートは60ぐらいあると精度が上がると言われていますが、どうなのでしょうね?
C922は60fps対応のWebカメラなので、Logicool Capture経由でトラッキングしています。
解像度よりはfps重視で、60fpsでカメラを使用中。
30fps設定に比べると、トラッキング精度が良いような気はします……?
iPhoneでも動作確認
iPhoneをWebカメラ化するアプリを介して、iPhone15 Proでもセルフィーエクスプレッションの正常動作を確認しております。
別途、Webカメラを買わなくてもデスクトップで楽しめるよ、やったね!
どのアプリが良いか……までは言えるほど詳しくないのであえて書きませんが、基本的にそこらのWebカメラを上回る解像度と広い画角、高いフレームレートを維持して撮影できるため、お試しとしてはとても良いと思います。
とは言え、不安定さの声もあるため、常時使用するのであれば別途Webカメラを買う方が良いかも……?
現状、VRChat Plusへの参加が必要
非常にお手軽に上半身トラッキングができる素晴らしい機能ですが、先にも書いた通り、使用するには有料サブスクへの参加が必要になります。
月額は9.9$、年額は99.9$。
Steam経由で課金すると、月額ですら1500円ぐらい(2025年3月時点)になるのかな?
結構お高め。
ただ、Meta QuestのスタンドアロンのVRChat経由で課金すると、なぜか月額990円、年額9,900円で参加可能となっています。
何故なのか良く分かりませんが、安く済むならそれでいいじゃない(思考放棄)。
オープンベータテスト中
2025年3月27日現在、セルフィーエクスプレッションはオープンベータでのみ試用できます。
SteamのクライアントのVRChatのアプリのプロパティから、ベータへの参加を忘れないようにしましょう。
忘れてる人、結構いるようですぞ?
セルフィーエクスプレッションのやり方
と言う訳で、セルフィーエクスプレッションが使用できるまで解説していきます。
まずは、VRChatのオープンベータに参加しましょう。
Steamのクライアントから、VRChatを右クリックしてプロパティを開きます。
ベータの項から、オープンベータへの参加をします。
クライアントでの設定は以上です。
その後、Webカメラの動作を確認後、デスクトップでVRChatにログインします。
こちらも先に書いていますが、VRChat Plus未契約でQuestを所持している人は、一度、スタンドアロンでログインして、VRChat Plusに課金してきましょう。
Steamで課金するよりも、3割程度安く済みます。
さて、ログインしたら、メインメニュー(Launch Pad)を開き、VRChat Plusのタブをクリックします。
クイックリンクの中にセルフィーエクスプレッションのボタンがあるので、そちらをクリック。
『トラッキングとIK』の設定欄に移動するので、Camera Tracking内の『セルフィーエクスプレッションを有効にする』をクリックして有効化しましょう。
同項目に、使用するWebカメラを選択できる箇所がありますので、忘れずに確認・変更をしておきましょう。
私の場合は、カメラの60fpsを有効化するために、『Logi Capture』を選択してあります。
Webカメラの認識や、互換性等に問題がなければ、画面の右下に自身のアバターが表示されるハズです。
なお、トラッキングができているのに右下にアバターが表示されていない場合は、
アクションメニューからフェイスミラーをONにしてみましょう。
表示されるはずです。
逆に消したい場合は、フェイスミラーをOFFにすればアバター表示は消えます。
では、良いVRChatライフを!
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