【VR】UDEXREALのSteamVR向けVRグローブ『UDCAP』を買ってみた
SteamVR向けと言う名の、ある意味VRchat専用ともいえるVRグローブ『UDCAP』をMakuakeで支援購入してみました。
お値段は基本セットで106,000円なり(一般販売の価格)。
こちらはVR空間で、HMDのコントローラーなしで操作可能となるグローブで、5本指を自由に動かす事ができるようになると言うVRアクセサリーです。
精度はそれなりに高く、ものに直接手で触れる……と言う仕様から没入感は割と半端ないです。
ただ、最初に書いておくと、Meta Questのハンドトラッキング並みの指の精度を期待しているなら肩透かしを受けるので注意が必要です。
気になる所もありますが、個人的にはこれは良いものだ……と思いました。
動作確認が急務だったので、開封写真はまともなのがありません!
ごめんね!
と言う事で、配送用ダンボール開封直後の写真をば(笑)。
内容物紹介
付属品は以下の通り。
- UDCAP VRグローブ左右ペア
- コントローラー(スティック)モジュール左右ペア
- モジュール接続ケーブル ×2
- USBドングル ×2 (USB 2?)
- ドングルクレードル ×2 (USB 3)
- ドングル接続ケーブル ×2 (1m)
- 充電用ケーブル ×2 (USBーA USB-C)
- トラッカー固定ベース ×2
- マニュアル
トラッカーの固定ベースを除いたものが、写真の通りの頑丈なケースに入っています。
どうせなら、固定ベースも一緒に入れられるようにして欲しかったかな~?
扱っているトラッカーの固定ベースは全部で4種類。
その内のひとつをセット内容として注文できました。
別途、固定ベースのみも購入可能です。
今回は出費を避けるため、Questコンをそのまま使うためにQuest用を選択しています。
形としては、ネジを緩めて、Questコントローラーを挿し込んでから固定する感じになります。
いかにも3Dプリンターで作った……と言う感じで、耐久性はよろしくなさそう。
実際に、破損報告も出ています。
幸い、公式サイトが3Dプリンターのデータを公開しているようなので、最悪はそちらで製作するのが良いかも知れません。
一番重要なグローブ本体。
通気性が良く、伸縮性の良い素材で作られているので、装着感はとても快適。
薄手のため、指の動きもほとんど阻害しません。
恐らく、VRグローブを発売していメーカーの中では、装着感はぶっちぎりで良いと思われます。
サイズはS~XXLの5サイズがありますが、数値内に収まる範囲だと結構ピチピチになるので、自分の対応サイズよりもひとつ上のサイズを選んだ方が良い感じになると思われます。
着け心地は、指を曲げても引っかかるようなものもほとんどなく、かなり快適です。
洗濯も可能のようですね。
ただ薄手の素材の関係で耐久性はあまり高くはなさそうなので、予備のグローブは必須かも知れません。
手の甲に配置されているデータボックスの電源は、長押しでON、同じく長押しでOFFになります。
充電はUSB-Cケーブルで行い、ハプティックフィードバックを使用しない場合、最大15時間のようです。
指先は、スマートフォンを操作できるように加工されています。
試してみましたが、ガラスフィルムなどが貼ってあると、精度が著しく低下する感があります。
あと、滑りが悪い!
しかしながら、グローブをしたままスマートフォンを操作できるのは大きなメリットだと思います。
何の説明もなく同梱されていましたが、恐らくインナーグローブ。
用途は汗防止用……か冬の防寒用?(笑)
付けると全体的な厚みが増すためか、若干動きが阻害されるため、装着するかどうかは好みによるかも?
指に取り付ける、コントロールモジュール。
しっかりと左右はあるので注意。
基本的にQuestのコントローラーとほとんど変わらない操作感ですが、システムボタンに該当するボタンがありません。
代わりに、ABボタン同時押しでSteamVRのダッシュボード(メニュー)が開ける仕様となっています。
しかしながらこの記事を書いている7月7日現在、ボタン操作する際に指を曲げた状態だと、トリガーを引いている状態と判定されてスクリーンショットを撮影してしまう仕様になっているようです。
指を伸ばしたまま両ボタンを押せばダッシュボードが展開するようになるので、ひとまずはそれで凌ぎましょう。
こちらの問題については、現在修正を検討中との事。
グローブの人差し指にあるマジックテープで、モジュールを固定する感じになります。
装着したままでも、特に邪魔になることなく指は自由に曲げられますが、やはり親指を動かす際には邪魔にはなりますね。
モジュールは小さいながらもバイブ機能も搭載しているので、触感フィードバックで振動もしてくれます。
こちらも耐久性については、使ってみない事には何とも言えません。
何となく、すぐに壊れそうなんですよね……。
予備が購入可能になれば、Indexコントローラーよりも立場はよろしくなると思います。
初期投資が高すぎるけどね!
こちらは固定用のバンド。
用途としては、QuestコンやUTKなど重量のあるトラッカーを取り付けても、グローブの生地が垂れさがらないようにするためのものです。
使っているトラッカーに関わらず、ひとまず装着しておくのが良いかと。
ちなみに、大きな穴が開いている部分には親指を通します。
マニュアルには詳しい説明がないので、どうやって装着するのか少々悩みました(笑)。
欠点としては、バンドを装着していると、電源ランプが見えなくなる事。
一応、布の隙間からランプは確認できますが、視認性を改善して欲しい所です。
コントロールモジュールとデータボックスをケーブルで接続すると、こんな感じに。
ケーブルが硬めなので、社外品を使った方が良い可能性はあります。
端子自体はUSB-Cですが、ケーブルには一応向きがあるようで、左手側はデータボックスに挿し込む方はロゴが上に、コントロールモジュール側はロゴが親指の方を向くようにするのが良いっぽいです。
写真では、ケーブルが人差し指側に向いてますけどね!(今気付いた)
これを間違えると、スティックの動作角度が左右で違うと言う困った状態になるようなので、おかしいな、と思った人はケーブルの向きを変えてみましょう。
そしてこれが完全体のUDCAP。
重い!
Quest Touch Proコンがとても重い……!(166g)
Questベースにして、ちょっと後悔したぞ!
重量自体は合計261gとスマホを手にするぐらいなのですが、手の甲に重心を持っていかれるのが想像以上にきつい……!
高く付きますが、100g以下の他のトラッカーを用いる事を進言します!
トラッカーを読み込むためのドングル。
これで、USBポートが2つ埋まってしまう……!
折角、USBハブを新調して空きを作ったのに、すぐに全部埋まる事になるとは(笑)。
他のドングルは使えるのですかねえ?
実際に接続してみる
Twitterを見ている限り、ここに引っかかっている人が多い印象ですが、何の問題もなく動作した人は言及していないと思われるので、ソフトウェアのバグについては割愛しますね。
ともかく、公式のマニュアル通りに進めましょう。
どの程度影響があるかは分かりませんが、UDCAP DriverもSteamもudcap_overlay.exeも管理者権限で実行することを忘れずに。
Udcap Driverをインストールすると、ドライバアプリのメニューが表示されます。
UDCAPとドングルとのペアリングが完了していればキャリブレーションができるようになるので、まずはそれを実行します。
キャリブレーション自体は、握る、まっすぐ伸ばす、指を広げるの3回の動作を数秒行うだけなので、実に簡単。
SteamVRを起動後、またはVRChatを起動後でもキャリブレーション自体はは可能です。
ただ、VRChat起動後にキャリブレーションを行うのはお勧めできません。
キャリブレーションの動作がひたすらに重くなるので、調整したい場合はVRChatを落としてからにしましょう。
無事セットアップが完了すると、こんな感じで指をぐりぐりと動かせるようになります。
そう、アプリ上ではね!(笑)
実際にVRchat内で試してみると、思ったような動きになりません。
恐らく、指のセンサーが足りない。
ひとまず未調整で使っていますが、実際の指の曲がりよりも、VRChat内の指の曲がりがかなり速い感じが見受けられます。
曲がり具合の調整自体は可能なのですが、見た目がいい感じに調整してみたらGrabが効かなくなって頭抱えました(笑)。
もうちょっと煮詰めてみます。
とは言え、何だかんだでINDEXコントローラーよりは確実に精度は上になるので、かなり実用的に使える感じですね。
コントロールモジュールも、慣れたら自在に動かせるようになると思います。
と言う事で、実際にVRChat内で動かしてみました。
キャリブレーションの調整が甘かったのか、右手の指が伸び切ってませんね……。
親指もぐりんぐりんと回せていますが、指の曲がりに関しては期待しない方がいいです。
諸々のメニュー操作に関しては、トリガーを引くために人差し指を曲げると、ポインターが動いて失敗することが多いので、VRゲームの銃みたいに両手で構えると手ブレが軽減する……みたいな機能が欲しい所ですよねえ……。
VRグローブの一番の恩恵は、コントローラー越しではなく、直接手で触れる事ができるようになると言う事。
VR感度が生えてくる人もいるかも知れません(笑)。
手のひらで直接触れたり、指を握り込むことで物を持ったりと、没入感はマシマシです。
その分、何だかんだで操作性は損なわれますので、その辺りは体感とのトレードオフになるでしょうか。
目下の問題としては、情報が少なすぎて、どう設定を変えていいか自分で試行錯誤しないといけない事。
公式マニュアルは隅から隅まで読みましょう。
説明不足なところもありますが、大抵、必要な事は書いてあります。
取り敢えず、私はOVRの設定を何とかしないとですねえ……。
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