iPad Air2でBICSIMを試してみた

2014年12月21日

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折角、自由な使い方を出来るようにとSIMフリーのiPadを購入したのだから、SIMカードを導入してみました。
格安SIM(MVNO)と呼ばれるこれらのカードは、非常に安価でデータプランを提供してくれます。
その上docomoの回線を使用しているので、安定感は抜群。
制限は色々とありますが、運用する人にとっては実に魅力的でしょう。
その辺りのメリットとデメリットをガリガリと書いてみたいと思います。

今回、数あるMVNO(格安SIM)から選んだのは、BICSIM。
ビックカメラで3,229円で販売されていますが(消費税8%)、サービスその物はIIJmioが提供しています。
だから、当然IIJmioとサービス内容は同じ。
特典として公衆無線LAN『Wi2 300』が無料で使えるようになる……と言う程度の違いですね。

今回選んだプランは、一番安いミニマムスタートプラン
月額972円で、LTEを『2GB/月』まで使えるようになります。
この2GBの使用量はバンドルクーポンと呼ばれ、各プランに毎月配られるクーポンとなります。
バンドルクーポンの残数内であれば、通信規制は一切無し。
余った使用量は翌月末まで繰り越せるので、月に最大で4GBまでの運用も可能となります。
遠出する時には有難い仕様ですね。

クーポンを使い切った後の通信速度は、最大で200kbpsになります。
twitter程度なら、これでも十分な感じはしますが、こちらに関しては月の使用量が366MBを超えた場合に通信規制が掛かるようです。
ただクーポンは追加する事も出来るので、どうしても必要な場合はクーポンを追加したりも出来ます。
こちらも最大3ヶ月繰り越し可能です。

また、専用のアプリでクーポンのON/OFFが出来るようになります。
つまり、LTE回線を使うか低速回線を使うかを、自分で決められるわけですね。
頻繁に回線を使う場合は、その時々の用途によって切り替えるのが良さそうな感じですね。

さて、では実際にiPadで運用する場合ですが。

実の所、iPad Air2に関しては各キャリアが頑張ったのか、契約と時期次第でSIMフリー版よりも利用総額が安くなります(2年比較)。
例えば私はAUのiPhoneを使っているので、キャンペーン中(11月30日まで)のAUのiPad Air2(64GBモデル)を新規契約したとすると、2年間で支払う総額は104,928円。
対して、SIMフリー版のiPad Air2の本体価格とBICSIMの通信費の総額は、2年間で11,1661円。
見事に安く済みます。

では、この場合のSIMフリー版の存在価値は何なのか……と言われれば、キャリアを自由に選べる事と、自由に解約できる(違約金がない)点ですね。
またMVNOは、大抵docomoの回線を使っているので、何処でも安定して繋がると言うのは強みです。
実際にセルラーモデルを運用してみて、思ったよりもデータ通信を使わないと言う事もあると思います。
その場合、MVNOであればスパッと解約できるので、無駄な通信料金を払わないで済みます。
キャリアの契約だと、そうもいきませんからね。

ちなみに今回はSMS非対応のBICSIMを購入しましたが、SMS対応の物の方がLTEの掴みが良いそうです。
その分、月額料金は上がりますが、安定性を求めるのであればSMS対応の物を契約すると良いでしょう。
……知らなかったぜ……。

では、開封してみましょう。

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パッケージを開封すると、こんな感じ。
各種マニュアルと、SMIカード本体、電話番号とパスコードが書かれたカードが入っています。
大事な書類なので、ちゃんと管理しておきましょうね。

それではパスコードが書かれたカードを片手に、IIJmioのサイトへアクセス!

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『IIJmio高速モバイル/Dサービス』の欄から、『お申込み』をクリック。
上のBICSIMから入っても良いよ!

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説明を良く読んだ後、『お申込みスタート』をクリック!

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ここで、カードの裏に表記されている電話番号とパスコードを入力してやります。

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その後は流れに沿って進み、プランを選択。
私はミニマムスタートプランを選んだ。
外出する事が少ないので、せいぜい週1使う程度ですからねー。
月2GBも使えれば十分です。

最後に個人情報やクレジットカードの番号を入力して、登録は完了です。
登録にはクレジットカードが必須です。
無い人は……まぁ、諦めて?

利用開始のメールが届いた時点で、回線の使用が可能となります。

回線が開通したら、次はiPadの設定です。
と言っても難しい事は無く、APN設定を書き込んでやるだけです。

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  • APN=『iijmio.jp』
  • ユーザー名=『mio@iij』
  • パスワード=『iij』

以上を入力します。
また、iPhone/iPadでの使用であれば、プロファイルで自動入力する事も可能です。
詳しくはこちらで解説されています。
Safariでアクセスして下さい。

さて、ではデータ通信が出来るようになったので、実際に試してみましょう。
上の方でも書きましたが、SMS非対応だと中々LTEを掴んでくれません。
ただ一度LTEを掴めば、その後は安定して接続できるようでした。
LTEに対応していない場所に行った時に、問題が出るのではないかなー。

さて、肝心のLTEの速度ですが、名古屋駅で計測した場合、以下の速度が出ました。

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中々速いじゃないですか。
私のiPhone5より若干遅い程度になりますかねー。
時間帯と場所によってかなり変動するようなので、参考値程度ですけどね……。

大して、3G回線の場合は以下の通り。

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遅い!
ですが、我が家のADSLが平均3Mbpsだった事を考えると、別にそこまで遅くは無いですよねー。
ネットを巡回する程度なら、支障のない数値は出るようです。
取り敢えず、外出先で使うには十分すぎる速度は出てますね。

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ちなみに、こちらが専用アプリの『みおぽん』。
クーポンのON/OFFが出来るアプリですね。
リアルタイム……ではありませんが、使用した通信量、クーポンの残量を確認する事も出来ます。
私の例だと、11月は約2.3GB分のLTEを使用できるみたいですねー。

さて、初めの方にも書きましたが、クーポンスイッチをOFFにすると、速度は最大200kbpsになります。
こちらは直近3日で366M以上のデータ通信をすると、通信規制が掛かります。
話によると、速度が更に1/4程度になるとか。
まぁ、それでも使えなくはない所は凄いですが(笑)。

それはそれとして、実はこの200kbpsと言う速度には隠された秘密があります。
実はクーポンをOFFで使用する場合、通信を開始した最初の数秒間だけ200kbps以上の速度が出る様なのです。
これを『バースト転送』と呼ぶそうですが、これは通信が切れる度に新たに発生するので、テキストだけみたいなサイトであればかなり快適に閲覧する事が出来ます。
例を挙げると有名なradiko.jpのアプリがありますが、あのアプリは5秒に1回しか通信を行っていないそうで、逆に言えばバーストし放題。
radiko程度なら低速回線でも十分使えると言う事ですね。
つまり上手くON/OFFを使い分ければ、クーポンを節約できると言う訳です。
これは良い事を知りました。

ちなみに私が良く使う2ちゃんねるまとめアプリ『まとめHD』も、クーポンOFFで割と普通に使う事が出来ました。
私の用途であれば、普段はクーポンOFFでも良いかも知れません(笑)。

以上、iPad Air2にBICSIMを導入してみる、でした!