PSVita 朧村正

2016年1月21日

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WiiからPSVitaに移植された、朧村正を先日攻略完了しました。
なので雑感などを書いていきたいと思います。

舞台は3代将軍『徳川綱吉』の時代を背景としていて、歴史物ではなく、和風ファンタジーとして仕上がっています。
綱吉と言えば『生類憐みの令』で有名な人物ですね。
主人公は『百姫』と『鬼助』の2人。
それぞれ別の視点から、ゲームを進めていく事になります。

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百姫
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鬼助

この2人は妖刀を自在に制する事が出来る『朧流』を習得しており、3本の刀を切り替えつつ戦うスタイルとなっています。
ただし武器は妖刀のため、店では購入できません。
ではどうするかと言うと、ボスから入手する、または村正の霊に魂と生気を捧げ、新たな妖刀を造り出して貰うのです。
妖刀は全部で108本存在し、百姫、鬼助で、それぞれ入手出来る刀が違います。
新たな妖刀を造り出すためには、その前提の刀が必要となるので、ストーリー進めつつ鍛えて貰う必要があります。
しかし妖刀を装備するには『力』と『体力』が一定の値に達している必要があるので、Lv上げも忘れてはいけません。

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千子村正
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妖刀制作チャート一覧

ただ、全体的な尺の問題もあり、手に入れた妖刀は10~15分程度ですぐに用済みになってしまうと言う、作った武器に愛着が持てないシステムとなっています(笑)。
武器にはそれぞれ『奥義』や『特殊効果』が付随していますが、Lvを上げると同時に敵も強くなると言うシステム上の問題で、Lvを上げても苦戦した敵相手に無双・・・と言う真似が出来ないので、Lv自体に殆ど意味がありません。
強くなるためには、次々と装備を変えるしかないわけです。

先に書いた通り、戦闘時は3本の刀を切り替えつつ戦うスタイルになります。
武器は敵の攻撃を受け止めたり、ガードされたりすると耐久値が減っていき、これがゼロになると折れてしまいます。
かなり簡単に折れてくれるので、切り替えのテクニックは必須。
刀の耐久力は妖刀だけに自然に回復し、敵を倒した時に手に入る魂でも回復していきます。
折れても、時間経過で不死鳥の如く蘇ってきます。
恐ろしいですね・・・。

最終的には『朧村正』を完成させる事がゲームの目的となりますね。
ちなみにゲーム中に役立つ妖刀は、『無銘玉ノ緒』と『「極月」村正』の2本。
奥義が尋常じゃなく使いやすいので、積極的に使いたい妖刀です。
ただし『無銘玉ノ緒』はクリア後に手に入り、『「極月」村正』は攻撃力が高くありません。
それを補う補助装備が必要になるため、まともに使えるのはクリア後・・・と言う事になってしまいますががが。

操作性の方は、初心者でも気軽にプレイできる程度の難度。
2段ジャンプや長時間の滞空など、3Dではできない2Dならではのゲーム性が楽しめます。
もちろんマスターしていけば、画面中を縦横無尽に駆けられるようになるので、爽快感は抜群。
最初は中々出来ないテクニックも、プレイしている内に余裕が出来てきて、気付いたら自然とやっているようになります。
Z.O.E ANUBISに近い所がありますね。

プレイしていてびっくりしたのは、そのグラフィックの美麗さ。

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まさに見れば分かる、と言わんばかりの美麗なグラフィック。
リアル的なゲームも悪くはないのですが、やっぱりゲームは2D風の方がいいよなあ・・・と思うのは懐古主義でしょうか。
グラフィックと言えば、食事ですね。
妖刀を造るための『生気』は食事から得るのですが、この食べ物の美味しそうな事・・・。

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食事は店で摂るものと、自分で作って摂るものの2種類ありますが、いずれも食べていく過程のエフェクトがあるので、お腹空いている時にやっているとヤバイ。
食事を摂るとHPが回復したり、一定時間特殊効果が付いたりしますが、満腹ゲージが働いている間は再度食べる事ができません。
HPは大きく回復してくれるものの、常時使えるわけではないので、回復量の少ない治療薬と併用する必要がありますね。

さて、ストーリーの方ですが、これが結構楽しめる物になっています。
基本的に1本道であり、村人や町人などもいますが、全編通して人との会話も変化は無く、決まったセリフしか吐きません。
基本的に戦闘と移動がゲームの大半を占めているので、同中の詳しい解説は、ボス戦の手前の簡単な会話のみ。
それも実にあっさりしていて、物足りないぐらいです。
ただ、それでも先が気になる作りになっているので、最後まで飽きないのが良いですね。

なお、百姫、鬼助共に1度EDを迎えると、新たな妖刀が手に入ります。
2人共にEDを迎えると、双方の妖刀が共有できるようになるのです。
その2本の妖刀を装備し、各ストーリーの最終決戦に挑むと、EDが大きく変化します。
更に朧村正を完成させた暁には、真のEDを見る事ができます。
このように2人それぞれに、3種類のEDが用意されているわけですね。
これは最後までやらないと、損ですよね。

しかし、その過程で立ちはだかる問題があります。
『Lv上げ』と言う、完全な単調作業です。
先にも書いた通り、こちらのLvが上がると敵も強くなるので、Lv上げの意味は新たな妖刀を装備するための条件を整える物に過ぎません。

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朧村正を装備するためには、私は百姫で94Lv。
鬼助は妖刀やアクセサリーの付随効果を利用して、84Lvで装備しました。
しかし装備で能力値をコントロールすると、装備したい物が装備できないので、結構苦しい。
クリアLvは40程度なので、少なくとも40Lvは上げないといけませんね。
かなり怠いです。

簡単に書いてきましたが、真のEDを迎えるためのLv上げ作業を除けば、かなり面白い作品に仕上がっています。
特に鬼助はカッコよすぎて痺れます。
百姫の太腿に目を奪われている場合ではないぞ!
私はヌルユーザーなので難易度は『無双』でしかプレイしていませんが、『修羅』だと様々なテクニックを駆使する必要があるようなので、やりごたえはありそうな感じですね。
音楽も世界観に合った、それでいて飽きる事がない素晴らしい完成度。
本当に隙がないですね。

プレイ時間は最初のEDまで各7~8時間。
真のEDを迎えるまでに、そこから5時間程度。
プレイ時間合計は23時間ほどでした。
トロフィーに3時間以内でクリアの項目があるので、突き詰めていけば4時間ぐらいで攻略できそうな感じですね。
点数を付けるなら、10点満点中8.5点と言う所。
大満足なゲームでした。

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最後に、紺菊と弓弦葉のおっぱいは危険物だと思います!