PSVita 朧村正 元禄怪奇譚『化猫-津奈缶猫魔稿-』 その2

2016年1月21日

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そんなわけで、ちょっと時間が掛かりましたが、津奈缶猫魔稿の1周目が終了しました。

前回にも書きましたが、ストーリーその物は実にシンプル。
『復讐』です。
シンプルな分、メインストーリーも話は短く、最初のチュートリアル的(でも内容はガチ)な物を含めても、ボスは3戦しかありません。
しかし3戦ながら、いずれも結構な強敵。
長丁場の戦いとなります。

これから先はネタバレありです。
読まれる方はお気をつけ下さい。

1戦目は雇われ浪人2人組。

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あ、こいつらですね。
操作ボタンの解説が出たりするチュートリアル的なアレですが、内容は至ってガチバトル。
本編未プレイの人だと乙ちゃうんじゃないかなー、と言う程度には難易度が高いです。
ぶっちゃけ普通に雪なんとかさんよりも強いです。
ただ本編クリア済みの人であれば、「あれ、最初のバトルにしては強くね?」程度な感想が出るぐらいで、そんなには苦労しないと思います。

苦労したのが、2回目のボスである変化の達人ですね。
1戦目は2戦目は凌げるのですが、3戦目のろくろ首。
こいつに大苦戦。
首を伸ばして何処までも追ってきて、噛みつくわ、火を吐くわとやりたい放題。
それだけならともかく、男のろくろ首が衝撃波を放ってくるので、これが破壊力が大きく、極めて厄介。
ジャンプ攻撃を多用するこの戦いでは、着地の瞬間に巻き込まれたりと、大変遺憾。
勝ってもアイテムを使い果たした状態で、その後が続きません。
SS?
撮ってる余裕なんてねーよ!(ドンッ!)

しかし戦っている内に活路が見えてきました。
画面の端だと衝撃波が飛んでこないので、そこで固定して戦う事に。
動ける範囲が狭くなるので、若干火炎攻撃が厄介ですが、衝撃波に比べれば無いも同然よ。
とばかりに、そのまま余力を残して突破。

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変化妖怪の正体は化け狸でした。
教えを乞う相手にセクハラ発言の狸と、恥ずかしがる化け猫の図。
何カマトトぶってんの。

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有名な化け狸に超神水を授かって、強力な妖力をゲット。
ただしステータス的には何ら変わりがありません。
こう言うのって嫌よね。

3回目のボスは、仇敵である重松左衛門。

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お恋さん怖いです。
重松は化け猫殺しの妖刀を持つ強敵です。
と言うか、普通にラスボスです。
ただ強敵なはずなのですが……実際の所は、化け狸よりも弱い!
……と言わざるを得ない。
基本的には常に背後に回って攻撃すれば、さほど怖い相手ではないと言う感じ。
緊急回避を上手く使えば、結構簡単に倒せるのではないかと思います。
た・だ・し。
それでも雪何とかさんよりも、遥かに強いわけです。
立場がありませんね、柳生新陰流。
ちなみに。

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相手にしてみれば、何と大胆な発言!
ただ実際は『殺』な意味合いですから、怖いですよね。
ぶるぶるぶる。

さて。
プレイした全体的な感想ですが、ストーリー自体は本編にも関わってくるので、興味深く楽しめました。
嗚呼、そうやって繋がっていくんだね、的な。
本編プレイ済みの方は、是非プレイすべきだと思います。

ただ……それ以外の所で不満も残ります。

まず3戦のみの短いシナリオなのに、大半が移動時間と言う強烈な仕様。
目的地までひたすら走ります。
本編では妖刀次々と作っていく……と言う目的がありましたが、こちらでは成長のみなので、雑魚戦が蛇足です。
その雑魚も、本編に出てきた追手や妖怪なので……妖怪はともかく、追手は何なんだよ(笑)。
実際、私の知人は7Lvで攻略完了していますし、まぁ、とにかく色々蛇足です。

また、前回で3種類の姿を変えつつ戦っていく……と書きましたが、結局使うのは、メインのお恋のみ。
三毛の鬼火は数の多い雑魚戦以外では殆ど使いませんでしたし、使い方はお恋の補助。
ようするには刀が折れた時の、予備の刀に過ぎません。
三毛は攻撃速度は速くていいのですが、常に鬼火を纏っている状態じゃないと火力が物足りないので、隙を作るぐらいならお恋でいいよねー、的な話ですね。
変化はそれぞれが特徴あって楽しいのですが、鍛錬も攻撃力上昇がメインで、上げる意味はあるのかなあ……と疑問に思う始末。

ちなみにクリア後は、本編に出てきた全てのボス妖怪や魔窟で戦えるようになります。
それらを全て撃破した上で、手に入れた装飾品を装備した状態でラスボスと戦うと、EDが変化するようです。
何それ、凄く面倒臭い。
つまり、また雪女をビシバシ叩いてレベル上げをする必要が……あるのかは分かりませんが、とにかく大変そうです。

とまぁ、悪い所ばかり書いたような気がしないでもないですが、500円でこのクオリティなら大有りです。
取り敢えずは、もうひとつのED見るためにチマチマ頑張ります。