【音響】AnkreのBluetoothイヤホン Zolo Libertyを買ってみた

 

タイトルの【】の中身が迷走している件について。
この辺りは統一したい所なんですけどねえ……どうするかは毎回迷ってます(笑)。

 

さて、今回はAnker初のBluetoothイヤホンである、Zolo Libertyを紹介します。
Bluetoothの音響機器と言えば、私はSONYのMDR-1000Xを愛用しています。
Bluetoothらしかぬ音の良さと、快適なノイズキャンセリング環境は手放せないアイテムとなっています。
勿論、同価格帯の有線のヘッドホンとは比べるべくもないのですが、外出時に利用するワイヤレスと言う事を考えると、余りあるものがありますね。

そのMDR-1000Xですが、使い勝手はともかくとして、問題となるのは携帯性。
常時持ち歩く事を考えると、かなり邪魔です。
実際、遠征する時に子のヘッドホンも持って行っていますが、荷物が増える帰り道にはかな~り邪魔になります(笑)。
またイヤーパッドがまさに防寒具なので、秋~春までならともかく、夏前後の使用は結構辛いものがあります。
その関係で超コンパクトな完全ワイヤレスイヤホンに目を付けた訳です。

しかし、完全ワイヤレスイヤホン、これ! と言う物が中々なかったのですよね。
調べてみる限り、そもそもApple純正のAir Podsに利便性、接続性で勝てそうな物がほぼないという現実。
ならAir Podsがいいか……というと、こちら、Appleなので容赦なくオープンエア。
電車の中では使うのは躊躇われます。

そんな感じで調べるだけ調べて購入せず……と言う日々が続いていたのですが、途切れにくいと評判のZolo Libertyの存在を知り、値段もお手軽だったのでお試しに購入してみた訳です。
果たして、結果はどうだったのでしょうか。

 

まずは開封

 

早速開封していきましょう。
パッケージは割と大きめ。
黄色い目立つ色をしていますね。

ちなみにお値段は7,999円。

 

 

どこから開けるのか一瞬悩みましたが、マグネット式でペラリと横に開くだけでした(笑)。

 

 

透明な上蓋を持ち上げると、中身とご対面。
ちなみにこの上蓋、開けやすさは一切考慮されていないので、元に戻すと再び持ち上げるのに苦労します。
私はテープを貼り付けて持ち上げたりしていますが、正直、面倒くさいです。。。

 

 

パッケージは2重になっていて、下側には付属品が収められています。

 

 

中身を取り出してみました。
同梱物は以下の通り。

  • イヤホン本体
  • 専用充電ケース
  • Micro USBケーブル
  • イヤーチップ&シリコンジャケット
  • 説明書
  • カスタマーサポート

Ankerの製品なので、もちろん18ヶ月保証です。

 

イヤホン本体

 

zoloのロゴが輝く、イヤホンの本体です。
重さは片側のみで6g。
ロゴの部分は、物理ボタンとなっています。

連続再生時間は3.5時間。
実際に再生してみても、大体そのぐらいのスペックのようです。
コーデックはSBC、AACに対応。
高品質なapt-Xには残念ながら対応していませんが、iPhoneユーザーには関係がなかった。

Bluetooth 4.2、防水規格は IPX5。
上位機種のLiberty+はBluetooth 5.0なので、接続の安定度はそちらの方が上だと思われます。

 

 

シリコンジャケットなので、すでに一杯埃付いてるのは許してwww
裏側には充電端子。

 

 

イヤーピースは初期ではMサイズが取り付けられています。
また耳垢混入防止に、金色のフィルター(?)が被せられていますね。

 

 

イヤーピースは簡単に取り外しが可能。
耳から外す時に残ったりはしません。

 

 

非常に分かり辛いですが、LとRの表記があります。
どちらにせよ反対の耳には入らないので、左右を間違えると言うオチはない……とは思います。
ちなみに右側……R側がメインのイヤホンとなっていて、マイクも右側のみにあるようです。

 

Micro USBケーブル

 

物凄く黄色い、付属のケーブルとしては珍しいタイプでしょうか。
素材も大抵のケーブルに使われているものではなく、表面は布製。
クセも付き辛く、使い勝手は良さそう?

 

 

ケーブルを纏めるのはお馴染みのワイヤータイ……ではなく、マジックテープ式。
何だろう、凄く頑張ってる気がする。

 

 

端子の先、マジックテープには『Zolo』の刻印がされています。

 

充電ケース

 

イヤホンを収めるためのケースです。
イヤホンへの充電器も兼ねています。
大きさは手のひらサイズですが、ポケットに入れるにはちょっと大きい……そんな感じですね。
ケースの重量は大体90g程度。
持ち上げてみると、割とずっしりと重さを感じます。

 

 

ケースを軽く振って振動を与えると、ケース前面部のLEDのランプが点灯します。
全部で三段階のインジケーターで、これがケースのバッテリーの残量を示しています。
購入直後で充電はしていませんが、60%程度残っていると言う事でしょうか。
仕様上では、バッテリーが空になるまで、6回程度イヤホンを充電できる形になるでしょうか。

しかし……この仕様だと、持ち運んでいる最中は常時点灯している事になりますけど、その辺りはどうなのでしょうね?
多少なりとも充電時間に影響があるのでしたら、問題がある仕様だと思いますが。

 

 

サイドには、ケースを充電するためのMicro USB端子。

 

 

裏面。

 

 

ケースの蓋をパカッと開けると、イヤホンを収める窪みと、金色の充電端子が見えます。
しかし表面の素材の関係か、上蓋は指が滑って開け辛い感じはします。
出来れば突起か、もしくは滑り止めの処理をしておいて欲しかったですねえ。
ちなみに、ケースはマグネット式で開閉されますが、結構強力なので磁気カード類などの一緒に持ち出す際には注意が必要かも知れません。

 

 

イヤホンはマグネット式で、カチリと収まってくれます。
しかし確実に収まってくれる訳ではないので、確認は必要になります。
また、イヤーピースは純正、もしくはそれに近い形状でないと蓋を閉じる事ができなくなります。
注意しましょう。

 

 

ちなみに確実に収まったかどうかは、収納時にイヤホンのLEDランプを確認すると良いですね。
こちらが点灯すれば、充電開始の合図となります。
LEDが点滅していたりしたら、しっかりと収まっていません。
注意しましょう。

ちなみにケースに収まったイヤホン自体は、少々取り出しにくいです。
窪みのある横からではなく、やや下側から指を潜り込ませるようにすると取り出しやすくなりますね。

 

イヤーピース&GripFitジャケット

 

付属のイヤーピース。
こちらはSサイズとLサイズになります。

 

 

こちらがGripジャケット。
それぞれに突起が付いてますが、耳の窪みにて支えて落ちにくくするためのものですね。
デフォルトのジャケットでは、こちらの突起は付いていません。

 

 

ジャケットを交換する時は、イヤホン本体には最初からジャケットが装着してあることを忘れないで下さいね。
このようにべろ~ん……と取り外す事ができますから、間違って上から装着しないようにして下さい。

 

 

ジャケットを交換すると、こんな感じになります。
私はイヤーピースをSサイズに変更し、ジャケットを突起付きの物にしてみました。
特に深い意味がある訳ではなく、突起があればケースから取り出す時に少しは楽かな……と思ったわけです(笑)。

 

ペアリングについて

 

これは非常に簡単でした。
ケースからイヤホンを取り出すと、自動的にペアリング待機状態になるので、後は端末の方でZolo Libertyを選択してやるだけ。
以降は、イヤホンを取り出すだけで、自動的にペアリングをしてくれます。

 

音質はどうなのか

はい、ではここからは実際の使い勝手などを書いていきましょう。

音質ですが、音が籠ってクリアな感じはしません。
中音、低温重視のバランスで、高音は伸びはないと考えても良いでしょう。
特に低音は不自然な感じで出ているので、ちょっと聞き疲れするかも知れません。
とは言え、全体的にはバランス良く音が出てますし、値段を考えれば十分と言えるのではないでしょうか。

ちなみに当たり前ですが、同価格帯の有線イヤホンと比較してはいけません。
Bluetooth接続のイヤホン等は、有線と比べるとかなり音質が落ちます。
技術の発展によりかなりマシにはなってきましたが、有線の優位は揺るぎません。
完全ワイヤレスイヤホンを購入する場合は、その辺りは念頭に置いておきましょう。

なお付属のイヤーチップをクリスタルチップ、コンプライ等に交換すると音のこもりはかなりマシになるようです。
ただ先にも書きましたが、イヤーチップを交換するとケースに収まらなくなるようです。
コンプライなら問題ないそうですが、こちらは消耗品ですからね……。

 

耳から落ちない?

私の場合はiPhone付属のイヤホンは、左耳がスポスポ外れたりするのですが、このイヤホンに関しては耳から外れる……と言うような心配はなさそうです。
1日歩いてみたり、首を振ったりしてみましたが、みみから外れてしまうような気配は感じられませんでした。
これって重要ですよね。
装着感もイヤーチップを変えれば悪くはありませんが、この辺りは個人差があるので何とも。
私の場合は、イヤホンを外した後はいつも耳の表面が痛くなるので、その辺りは他のイヤホンと変わりはない感じでしたね。

 

遮音性は?

遮音性はかなり高く、ぶっちゃけこのイヤホンを耳に付けたまま歩いていると危険です。
逆に言えば余計な音が聞こえないと言う事で、音楽の世界に没頭する事ができます。
NC機能では人の声は遮断できませんが、こちらは物理的にカットしてくれますからね。

ただ会話する時など外部の音を聞きたい場合、コード付きであればそのまま肩から下げるだけで良かったですが、完全ワイヤレスの場合はどこかに仕舞う必要があります。
なので、外部から音を取り入れる機能は、こう言うイヤホンだからこそ重要じゃないか……と思いました。
その機能自体ははLiberty+の方に採用されているようですが、3秒ボタンを押しっ放しじゃないと起動しないので正直使い勝手は悪いと思います。
MDR-1000Xのクイックアテンション機能が理想なんですけどねえ……イヤホンでは搭載は難しいかな?

 

接続性は?

完全ワイヤレスイヤホンを購入するにあたって、一番気にするのはコレでしょう。
ブツブツ音が途切れていたら、どんな良い曲でも興ざめですからね。

さて、これについてはどのイヤホン……Apple純正のAirPodsでも普通に起こります。
なので絶対に起こらないイヤホンと言うのは存在しない訳ですが、問題はその頻度です。
ブツブツと頻繁に途切れてくれたら、かなりイラッとするでしょうし。

実際に名古屋まで行って外を出歩いてみた結果、1時間の間に何回か左側の音が一瞬途切れる事はありましたが、精々数える程度の回数に抑えられていました。
満員電車、地下鉄でもまったく傾向は変わらず。
これは結構優れものなのでは。

ただ、ヨドバシカメラのBluetoothイヤホン売り場に行った際には、電波が乱れ飛んでいる関係か、ブツブツと音飛びが頻発しました。
しかしそう言う特殊な環境下以外では気になるレベルでの音飛びはなかったので、十分に実用範囲だと思われます。
一番心配だっただけに、いや~、ヨカッタヨカッタ。

 

 

携帯性はどうなの?

ぶっちゃけ、余り宜しくはありません(笑)。
ケースの方がギリギリポケットに入るかどうか……と言う大きさですからね。
そう考えると、AirPodsのケースの小ささは大正義なのですよね。
各メーカーはケース内のバッテリー容量よりも、携帯性を重視させた方が良いのでは……とは思います。

 

方耳だけで使える?

一応、使えます。

なぜ『一応』なのかと言うと、恐らくですが片耳だけでもモノラルではなく、ステレオで音が出ているからです。
また片耳で聴けるのは右側用のイヤホンだけであり、通話の時も音が出るのは右側のみとなります。
考えているような使い方は恐らくできないので、そこは注意して下さい。

 

タッチ操作はどうなの?

ぶっちゃけ使い勝手が悪いです(笑)。

 

操作自体は左右それぞれ独立している部分もあり、

 1度押し = 音楽の一時停止 / 再生  通話の応答・終了
 2度押し = 音声アシスタントの起動(右側のみ)
 1秒の長押し = 曲送り(右側のみ)、曲戻し(左側のみ)、着信拒否、スマホ本体への電話の切り替え
 5秒の長押し = 電源のオン / オフ
 左右同時の2度押し = 本体のリセット

となっています。

タッチ式ではなく物理ボタンなので、押し込むごとに耳が圧迫されます。
また、イヤホンの装着時に誤操作が多発しているそうです。
私は指でつまむように捻じ込むので、誤操作自体はした事はないのですけどね。

 

ちなみにイヤホン単体での音量調整はできません。
音量調整は本体で操作するか、音声アシスタントに頼るしかありません。
この辺りはAirPodsも同じはずですから、特にこの機種が特別と言う訳ではないですけどね。
ちなみに私は、Apple Watchで操作してますよ。
マジ便利。

 

動画での遅延はどうなん?

え~、少なくともいくつか動画を見たりしたのですが、ぶっちゃけ遅延は感じられませんでした。
色々な所で遅延については必ず触れられていますが、特に1秒程度は遅れが出ると言うYouTubeでも、音の遅れは感じられず……。
私の耳と目が腐っているだけかも知れませんので、この件については保留とさせて頂きます。

 

 

使い勝手は?

とても良好です。

 

完全ワイヤレスイヤホン……と言うことで、その携帯性は素晴らしいものがあります。
しかし、このイヤホンに関してはケースが大きめなので、携帯性はそれほど優れている訳ではありません。
とは言え、私は普段ヘッドホンを使っていますから、それと比べれば雲泥の差です。
辛うじて、ポケットに入る大きさ……というのはやはり良いものがあります。
荷物が多くなる遠征だと、小ささは大正義なのですよね。

ケースから取り出しただけでペアリングする……と言うのは思った以上に便利です。
コードレスなのでバッグの中で絡まったりしませんし、断線もありません。
服に引っかかったりも皆無なので、イヤホンを着けたままでも着替え楽勝。
はっきり言って便利です。

ただ、やはりイヤホンを耳から外すと自動的に曲が停止、耳に着けると再生するAirPodsの使い勝手には勝てません。
自動ペアリングと、自動再生停止機能は、どのイヤホンでも採用して欲しい機構ではありますね。

再生時間に関しては私は長時間音楽を聴いてる事は少ないので、3時間程度持てば十分じゃないかな?
とは思いますが、それでも足りないと言う人がいるのはもちろん分かっております。
音楽ならともかく、動画だと下手したら足りない可能性もありますしね。

 

まとめ

 

  • 音質は低音寄りのバランス型
  • 音はこもり気味
  • 高音は伸びず
  • 連続再生時間は3.5h
  • ケースの充電と合わせて最大24h再生可能
  • ケースが少し開けにくい
  • 遮音性は高い
  • 動いても落ちない
  • 接続は安定している
  • ケースから取り出しただけでペアリング可
  • イヤーピースを交換するとケースに入らない
  • 音量調整はできず
  • 通話は右側のイヤホンのみ
  • 右側のボタンだけで全ての操作はできず
  • 動画の音ズレは私には判断付かず

大体、こんな所でしょうか。
音質だけで語るなら、5000円以下のイヤホンに該当します。
しかし逆に言えば、この値段でこれだけ鳴らせるなら及第点とも言えます。

 

長くなりましたが、お試しで買った割にはそのまま使い続けられそうな感じで安心しました。
音質を語るのであれば正直不満ですが、完全ワイヤレスについては利便性が最重要と考えるので、そこは当分我慢するしかないかな?
早く、双方を両立したイヤホンが出てくれるといいですね。