【音響】Razerのフルレンジ 2.0ch ゲームスピーカー『Nommo Chroma』を買ってみた

2021年3月15日

 

折角、ゲーミングアイテムを揃えているのだから、スピーカーも交換しちゃおうぜ!

……と言う事で、つい買っちゃいました、RazerのNommo Chroma!
ゲーミングだから光るよ!

それはそれとして、PCスピーカーとしては長らくOlasonicのTW-S7を使ってまいりましたが、ついに変更となります。
ゲーミングモニターを購入した関係で、テレビを処分し、ゲーム機関係をひとつのモニターに集約する事にしました。
映像と音の出力はPS4、switch共に、ホームシアターシステムの『HT-IS100』から出力しています。
しかしPCの音をホームシアターに接続してしまうと、コンシューマゲームをしている時にPCから音が出せないんじゃないかと言う疑惑が出てきたので、PCスピーカーは別途新調する事にした訳です。
試してませんけどね!

取り敢えず、ある程度音質が良いもの、ゲーム的に音の方向が分かるもの、できるだけコンパクトなものの3点を考慮して色々検討した結果、行きついたのがNommoでした。

そのNommoにも種類があり、『Nommo』と『Nommo Chroma』、そして『Nommo Pro』と3種類あります。
この中の内の『Nommo Pro』に関しては日本未発売ですが、サブウーファー付きの2.1chと言う立ち位置です。
ではNommoとNommo Chromaの違いはと言うと、USB接続できて光るかどうか……になりますね。
それ以外の違いは殆どないみたいですが、ノイズまみれのPCに接続するならUSB接続しか考えられないのでお高いNommo Chromaの方を選択しました。

 

開封の儀

 

パッケージは想像以上に大きかったです(笑)。
まるでプリンターでも買ったみたいだったぜ……お店で買って帰る場合は、注意が必要ですな!

ちなみに今回は在庫の関係でAmazonで購入しましたが、この化粧箱のままで送られてきました。
伝票や保証書もそのまま張り付けられていましたので(保証書は元々かも知れませんが)、気になる方は注意して下さいね。
私はパッケージは保証期間が過ぎた後は残さない人なので、特に気にならなかったですけれども……。

 

 

早速開封していきますが、反対側から開けてしまった件(笑)。
いや~、撮影ブースが狭いのでひっくり返すのが億劫で、よく確認しなかったのすよね~。
と言う事で、ちゃんと大きめの箱にはお馴染みのベロ付きになっていますので、そちらから開封して下さいね~。

 

 

中身をごっそりと取り出してみました。

 

 

内容物は以下の通り。

  • スピーカー本体
  • 電源アダプター
  • 変換器
  • 3.5mm オーディオケーブル
  • マニュアル

となっております。

 

内容物をチェック

 

スピーカー本体です。
見た目からは分かり辛いですが、結構大きいです。

サイズはW140 × D170 × H220mm。
重量は左右の合計で約1.93kg。

写真のスピーカーは左側です。
なぜ左側かと言うと……ケーブルがないから撮影しやすかった……ただ、それだけなんだ……。

 

写真ではまったく分かりませんが、500mmのペットボトルと同程度の高さがあると思って下さい。
コンパクトではありませんが、大きすぎると言う事もない絶妙サイズ。
ただ土台の部分が円形で大きめのため、通常のPCスピーカーよりは場所をとってしまうかもしれません。

 

 

3インチのフルレンジドライバーを採用。
ゲーミングスピーカーと言う事で、音の指向性と定位を中心にした、ある意味ピーキーな性能となっております。

 

 

裏側は低音を増幅する低音ポートが備えられていて、このサイズとしては驚きの低音を出してくれます。

 

 

低音ポートのすぐ下には、本体と接続するための端子。

 

 

では本体部である右側はと言うと、ベース部にはツマミが2つ。
左側が低音、右側が音量の調節ツマミとなっています。

Nommoはそのままでもそれなりの低音を出してくれますが、低音の量もそこそこ調節できる優れものです。
その辺りのスピーカーと違って、低音のブーストをMAXにしても音が破綻しないところが凄い。

右側のボリュームは電源ボタンにもなっていて、上から押し込む事によってスピーカーが起動するようになっています。
マニュアルにはチラッとしか書いてないので、見逃す人も多いのではないかな?
不良品だ!
とか騒がないようにして下さいね。

 

 

右側のスピーカーはコードが2本生えていまして、片方は左側のスピーカーと接続するためのもの。
もう片方は、USB端子になります。

 

 

ケーブルの長さは、いずれも約1.9m。
PC周りで使用するには、十分すぎる長さです。
ただしケーブル自体は本体から取り外しできないのが難点。
余り持ち運んだりするようなものではないでしょうが、取り回し自体は良くありません。

 

 

本体背面には端子が3つ。
左からAUX端子、電源端子、ヘッドホン端子となっています。
アナログで接続する場合は、付属のケーブルでここに繋いでやればOKです。
ただし、その場合はUSBケーブルが宙ぶらりんになってしまうのが難点。

 

 

ちなみに付属品の3.5mmオーディオケーブルです。
別に付属品を使う必要はありませんけれどもね。

 

 

左右のスピーカーをケーブルで接続し、右側のスピーカーを電源ケーブルで接続してあげれば設置完了。
後はUSBケーブルを接続するなり、AUX端子に接続してやれば音を出す準備は完了です。

 

 

その電源アダプターですが、プラグは付け替え式となっております。

 

 

とは言っても、付属していた変換機は日本のプラグ対応のものだけだったので、輸出先の地域によって中身が変わっていると思われます。

 

 

早速とばかりにPCに接続し、電源を投入してみると光る! 光るよ、ママン!

光量自体はかなり控えめなので、周囲を照らすような明るさはありません。
少々物足りない感じはしますが、就寝時も眩しくはないので個人的には良い感じです。

 

 

ライティングに関しては、色や発光パターン、ライティングの明るさは専用アプリである『Razer Synapse』で設定する事ができます。
しかし、逆に言えばPCがないとライティングのON/OFFはできない訳です。
このスピーカーは例えばPS4などのコンシューマ機器などでも使えますが、それらの機器ではラインティング調整はできないので注意してください。

 

 

また、アプリでオーディオイコライザーを設定して、音の方向性を調節することができます。
この辺りは好みの問題でしょうけれどもね。

 

肝心の音質はどうなのか

上の方でもチラッと書きましたが、第一印象はとにかく低音が凄い。

 

基本的に小型のPCスピーカーは、低音を犠牲にしていることが多く、低音が中心のスピーカーの場合はボヤけた音になりがちです。
しかし、このスピーカーの場合は解像度が高く、ボンッ……ではなく、ドンッと言う低音が強く前に出ます。
さすがに体で感じるような重低音は、このサイズのスピーカーでは出ませんが、それでも私の部屋のコレクションケースのガラスがビリビリ音を立てる程度の低音は出してくれるようです。
同じ現象が起こるのは、パッシブスピーカーを使っている時だけでしたので、低音のレベルはかなり高いと言っても良いでしょう。

 

傾向としては、恐らくフラット気味?
中音、高音も綺麗に出ていて、特にセリフなどは聞き取りやすく調整されていると思われます。
音場も広く、定位は抜群。
さすがにヘッドセットほどの性能はありませんが、カジュアルにFPSを楽しめる程度には音の方向性を聞き分ける事ができます。

また、基本的に音楽には向かないと聞きましたが、JAZZ、ポップス、ロックとの相性は抜群だと思います。
いくつか曲を聴いてみましたが、普通に観賞用として使えるレベルですね。
明らかに、5000円クラスのPCスピーカーとは格が違うと感じました。
低音が足りない場合は、ある程度本体側でいじれるので、曲によって調節できるのは良いと思います。
ただ、当たり前ですが再生ソフト側でイコライザーを使用している場合、さすがに音が破綻するので、その辺りは様子を見つつ調節するのが良いでしょう。

 

まとめ

ゲーム用として定位重視で購入したスピーカーでしたが、思った以上に音質が良くて満足しております。
無印との違いは、デジタル出力できるかどうかが中心となるようなので、その辺りはPCで使うかどうかで決めれば良いと思います。
用途はPCだけに限らないので、幅広く使うことができそうです。

 

ただ、音楽や映画を楽しむだけであれば、2万円クラスと言う同価格帯にはもっと適したスピーカーがいくつもありますので、ゲーム用途に使わないと言うのであればこのスピーカーはちょっと選択肢には入らなくなります。
適材適所、と言う奴ですね。
とは言え、別に音が悪いわけではなく、むしろ良い方なので、ゲームも嗜むというのであればお勧めの逸品となります。